コラム

10代後半がピークな日本人サーフアスリートが多い理由

こんにちは、新しい体幹の教科書著者・サーフコーチ林です。

昨日、クライアントさんと話していた事を今日はシェアしようと思います。

この話は、長年サーフィンやってきて、
若い時に出来た事が出来なくなった・・・
いつも同じサーフィンしか出来ずにワンパターン・・・
とか
色々な事をやってみるけど、どれも上手く行かず・・・
という事と共通するので、是非最後まで読んでみてくださいね。

 

10代の時にスゴいサーファーが現れた!ってメディアで騒がれる。
でも、20歳過ぎると。。。。
10代後半がピークっていわれてしまう。

結構、これって日本のサーフィンシーンではかなり多いですよね。

おそらく、

  • 今まで上手く出来てた感覚が再現出来ない
  • あの良い動きができた時の感じになかなか戻せない
  • どうやったら、動きを変えられるか

彼らは、もの凄い手探りなはずです。

で、トレーニングしなきゃ変わらないっていわれてトレーニングをする。
けれど、あの感覚が取り戻せない・・・
次第に、まぁいいっか・・・
という風になってしまう。

コレは人間の心理なので、やっている事に対しての質の良いフィードバックがなければ、段々とどうでもよくなってしまいます。

そして、いつの間にか忘れてしまい、しばらく経った時にそういえば・・・って思い出し、練習してみる。
けれどフィードバックが曖昧で手応えがないので、ずっと手探りでまさに暗中模索状態。

で、どんどんと時間が経ってしまい、いつの間にか数年過ぎて・・・

 

なぜこうなるのか?

そもそもで、トレーニングの仕方が日本人に合ってない。
一般的なトレーニングって白人向けのトレーニングが一般的。

彼らとは筋肉の大きさや長さ、骨格の深さが違います。
なので、人種によって同じトレーニングをやっても出る成果が変わってしまう。
日本人やアジア人には不利でしかない。

特に10代のカラダと20代のカラダは子供から大人に成長していくので、色々な変化がある。
カラダも大きくなっていくから、感覚の違いやズレが生まれてくる。

特にトレーニングは、筋肉が大きくなるだけ。
カラダの可動域を広げるトレーニングもあるけど、それはメンテナンスという点ではやるべき。
マシーンを使ったトレーニングや体幹トレーニングなども色々あるけど決定的に足りないのが、この3つ。

 

日本人アスリートに必要なトレーニングとは?

 

  1. 骨と骨を連結させ、関節が正しく動く状態をつくる
  2. 感覚を磨いていく練習。
  3. カラダの使い方の練習。

これらの3つが日本人には必要です。

 

なぜ、骨を連結させるのか?

その理由はカラダで一番硬いものである、カラダの柱だから。
これらの骨と骨がつながっている場所が関節。
この関節がスムーズに動く状態をつくる事で無駄なアウターの動きを減らせる事ができる。

その為には、骨と骨の噛み合わせと整えてあげる事。
カラダは安定し関節の可動域はメチャクチャ広がる。
怪我や故障というリスクの予防になり、選手生命が長くなる。

例えば、ジョンジョンがガラスのヒザって言われたりしているのは、
僕から見ると、単純の関節の本来の動きと逆の動きをしているからでしかないです。
数年目に、ミック・ファニングが全十字靭帯の断裂したのも、関節が本来動く方向と逆の動きをしてそれが限界を超えてしまったから。

小柄なブラジリアンが強いのは、かれらの体格にあった練習をしているから。
かれらの殆どが、ジョイントbyジョイントという理論を取り入れています。
関節には役割と機能があるのでこれらを動作に結び付けるという練習をしています。
だから、手術が必要な大きな怪我をあまりしないのです。

アウターマッスルを鍛えていくと、骨のアライメントがガタガタになってしまいます。
例えるなら、地震が来たらすぐに崩れてしまう状態。
こんな状態でサーフィンしていれば、次の感覚というのも鈍くなるだけ。

なので、骨と骨の噛み合わせを整え、関節の持つ機能と役割が使えるようにして行く事、これが一番最初にやる事です。
これやると面白い位に、「そうそうこんな感じだった!」って動きが戻って来ます。

なぜ、感覚を磨いていくのか?

子供の時と20代になってからだと、カラダの感覚が違う。
アウターマッスルの大きさや太さが違うので、同じ感覚では全くできない。

これが20代になるとどんどん下降線になっていくか、、、
それとも、いつも同じサーフィンになってしまい、代わり映えしないサーフィンになる。
という真因じゃないかな。

ちなみに、若い時に出来た事が40歳過ぎするとできなくなってくるというのは、まさにコレ。

なので、自分の感覚のアップデートをして行く必要がある。
まずは自分のセンターと手と足の感覚を繋げてリンクする事から始める。
20代になると10代の頃と比べて、感覚のつながりが弱くなっている。
トレーニングのやりかたがあまりよくないので、感覚が弱くなるんです。

この感覚というセンサーの感度を上げていいき、カラダを使う上で絶対に押さえるべき所のセンサーが働いていくと何処をどの様に使うか?という意識ができる。
特に良い動きができた時と同じ動きが繰り返し再現出来なのは、カラダを使う上で絶対に押さえるべき点を知らず、そしてそこの意識が薄い、もしくは無いから。

また、トレーニングを沢山やっても課題が改善されないのも、感覚が高くてもカラダを使う上で絶対に押さえるべき点の幾つがが欠けているので、動きがつながらずになかなか改善出来ないんですよね。

感覚を磨き感覚を繋げ、カラダと使う上で絶対に押さえるべき点を抑える事で、思うような動きが出来るようになって行く。
そして、これができると初めて進化する事が出来ます。

 

なぜ、カラダの使い方の練習が必要なのか?

カラダの使い方の本質を殆どのトレーナーやコーチは知らないです。
もし、知っていても上手く教えられない・・・というのがホントの所。

なぜ、カラダの使い方の本質を教えられないのか?
それは、骨の使い方と感覚の磨き方を知らないから。

カラダの動きって、どこか一箇所に力を入れているといわけじゃないです。
ボディービルダーは一箇所に負荷を掛けて筋肉を大きくさせていきますが、アスリートには向いていません。
特にサーフィンでコレをやったら、選手生命終了・・・

動きの本質とは、力の入る場所が色々な所に移動しながらカラダが動いています。
テイクオフの動作でいうのならば、

1.坐骨が動き仙骨に坐骨の動きが伝わり背骨が少しまるり、重心が胸位まで前に出る
2.手の平に力が入り、ヒジの内側に力が移動し、脇に力が入る場所が移動して腕が伸びる
3.胸の後に力が移動し、みぞおちの裏に移動、股関節に移動。
4.そして、ヒザ裏から足裏に移動して両足がボードにつく。
5.最後にみぞおちから脇、ヒジから手首と支点が移動してライディングフォームに。

この様に動かす場所の力点や支点が移動していきます。

これを支点揺動っていうのですが、支点揺動が出来るようになるためにはカラダの感覚が高くないと無理なんですよね。
そして、このカラダの感覚を高めるためには、骨のアライメントを整えインナーマッスル優位に変えておく必要がある。

よく動きは見て盗めといわれてりしていますが、カラダの何処を使うと良いのか?
この共通する部分が分かってしまえば、見て盗むのは簡単です。
盗み真似するためには自分の感覚が必要ですよね。
そして、カラダの何処を使うのか?という場所が分かっていれば、あとは動きの順番を真似するだけです。

 

白人向けのトレーニングを続けていれば、10代がピークで終わってしまいます。
実際に、天才といわれCT入りが期待出来るといわれているキッズ達は10代がピークだったように・・・
日本人に合った最適なトレーニングをしなければ、この先もスゴい子が現れた!というサーファーが現れても、今までと同様に20代は飛べず・・・という事は変わらず、日本のサーフィンは発展していかないままです。
ですが、日本人は器用な民族なので、ブラジリアン以上に活躍出来ると僕は思っています。

P.S.無料で相談に乗るので、お問い合わせくださいね。

今、どんな事が問題なのか?
それは何故おきているのか?
根本的な原因はどこにあるのか?
どの様に改善して行くのか?
これら、無料でご相談にのります。

無料相談はこちら

 

P.P.S.

日本のジュニアなど、頑張っている子を見てて思うのが、体幹が上手く使えてない。
頑張っているのにメチャクチャ勿体ないので、体幹の使い方を身につけていくと、感覚をアップグレードしやすくなります。

呼吸をツールとして使い、体幹が使えるようになる究極の体幹ワーク、

 

 

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