コラム

カレントがキツい時にやっちゃダメなこと

こんにちは、新しい体幹の教科書著者・サーフコーチ林です。

カレントがキツい時にやっちゃダメなことについてです。
これやるとパドルして終わってしまうだけです、、、
そして、何をすべきか?が分かります。

これは、先週のサーフコーチングであった話です。

その日のサーフコーチングは、肩位で風も無く、波チェックでは良い感じで波が割れていました。
実際に海に入って沖に出て行ってみたら、1サイズ大きい頭位のサイズ。
時折、頭オーバーの波が入ってきました。
そして、そのポイントはサイズが上がると流れが半端ないというポイント。
あっという間に流れてしまうという・・・

参加者の1人の女性は、
設定したバンクをキープする事を意識して
一生懸命に流されないように漕いでいました。

実は、この状態になってしまうとl全く乗れずに終わってしまいます。

なぜなら、漕ぐ事に意識が行ってしまうと、交換神経が優位になってしまうからです。
交感神経が優位になると、アウターに意識が向くので動きが悪く遅くなって、動作の精度が一気に落ちるんです。

特に手の平の感覚がなくなってしまうので「手の平で水を搔いて渦をつくりだす」という事が感じられなくなります。
なので、一生懸命に漕いでいるけど、手だけのパドルになっていて全然進まなくなってしまいます。

僕がこの時、アドバイスした事は

漕ぐ事に一生懸命になる事よって、カラダのセンサーがOFFになっていますよ〜。
 
まずは腹ばいの状態で、足裏と頭の軸の通る位置を意識する。
ハムストの付け根を叩く。
手の平に水が流れる感覚を意識する

少し流されても良いから、コレやってみて。

こんなアドバイスをしました。

要は、自分の意識が動作に向いている状態から、自分の状態に意識の方向を変えたんですよね。

サーフィンはどうしても、起きている状況に意識が向いてしまい、そのコントロールできない状況をコントロールしようとしてしまいます。

ですが、このコントロールできない状況を変えようとしても無理なのですよね。
余計意識が外に向いて、交感神経が優位になり動きが悪くなるだけ。
パフォーマンスは低下する意外にありません。

アスリートは試合前にゾーンに入るために、入念な準備をしますよね。
ヒート前とかは目を閉じて自分の内側に意識を向けています。
その事でゾーンに入りやすくなります。

これって、アスリートじゃない僕たち一般サーファーでも一緒です。
いかに自分に意識を向けるのか?が重要なワケです。

バンクをキープする事はサーフィンする上で重要です。
波に乗る為には絶対に必要ですからね。
ですが、自分の状態が悪かったら、カレントがキツくて流れる状況だと1ラウンドパドルして終わるだけです。
そして冷静さは1ミリもありません。

 

カラダを動かす上で感覚ってもの凄く重要です。

僕が実際にコーチングなどで見ると
「できていると思っていても、全然できてない」
という事がかなり多いです。

感覚は運動センスや運動神経にも関わってきます。
そして、この感度は年齢や性別関係なく高められます。
実際に58歳の方でも変わることが実証済みです。

シンドク辛くて面白くない筋トレや体幹トレーニングも必要ありません。
感覚を磨く練習は、疲れたら止めていいトレーニングです。
やり方が分かれば、スキマ時間にもできます。

そして、嬉しいことにフィジカルも鍛えられます。

どのスポーツでも共通する
パフォーマンスを高める3つの要素
それが、、、

1.カラダの状態
2.カラダの感覚を高める
3.動きを意識する

これらがあり、この様にプライオリティがあります。

そして、このプライオリティはもの凄く曖昧で感覚的なのですが
やり方が分かれば、こんなに簡単なんだ!って驚くでしょう。

で、冒頭のサーフコーチングに参加してた女性は
自分に意識を向けて、手の平の感覚と足の裏の意識を持ったことで
あまり流されずに済むようになりました。

そして頭オーバー位でも、ハマらずにいつもの半分位の時間で戻ってきていました。

当の本人は、

絶対ゲットハマると思っていたけど、スーッとでられちゃった。
あれ?って感じ。
いつもだったらビビって止めていたサイズの波も行けちゃってビックリ。

って言っていました。

バイオロジック・パドリング講座を受けたことがある人は、是非、腹ばいの状態、足裏の状態、手の平、これらを意識してみてください。

腹ばいは呼吸のワークをやる事で体幹のセンサーが目覚めます。
足裏は足裏の中心のウナを叩いてあげるとセンサーが目覚めます。
手の平は、手の平をこすったり手を叩いてみるとセンサーが目覚めます。

これら、日常のちょっとした時間にやってみてくださいね。
そうするとサーフィンでスグに使えます。

P.S.

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