コラム

波に乗る本数を増やす鉄則

こんにちは、台湾ナショナルチームのサーフコーチ林です。

遠慮してピークを避けて波待ちして、海に浮いている時間がもの凄く多かったり、遠慮してしまい波に乗る本数が増えない・・・
と思っているのならば、混んでいる中でも、遠慮せずにピークからテイクオフ出来るようになるための鉄則について今日はお届けしますね。

海に入ると、セットの波や良い波を乗っていく人って、決まって同じ人達ですよね。
あなたがセットに乗ろうとしたら、また同じ人が奥から乗ってくる・・・
こんな事、しょっちゅうあるのではないでしょうか?

では、どの様にしたらセットの波に乗っていく人と同じ所から乗れるようになると思いますか?

  • もっと沖から懸命にパドルして乗る?
  • テイクオフが速いボードにのる?
  • テイクオフの動作を速くする?

それとも???


どれも、根本的な解決にならないですよね。

僕がサーフコーチングで常に言っていることは流れを意識しようと言っています。
なぜなら、流れを作る事が出来なければサーフィンは絶対に上手くならないからです。
サーフィンって、メチャクチャ難しいですよね。
しかし、全体の流れが分かるとやる事がメチャクチャシンプルになり、何をしたら良いのか?が明確になります。

感覚的にやっている事を具体的に順番を作る事が流れになります。
よくプロセスと言ったりステップとも言ったりしていますが、順番に何やるのか?と言うことですね。
順番が分かるので、全体像というぼんやりしたものを把握する事も出来るようにます。

また、流れが分らないので何をしたら良いのか?が具体的にならないので、解決策も分かりません。
しかも流れが分からないと、何処に問題があるのか?と考えて実際に取り組んでみてもズレが起きるので解決策にならない・・・といい事も起きてしまいます。

流れが分かれば、やるべき事の順番が分かるようになるので頭をスッキリ整理する事が出来て考えがまとまります。
なので、波をどの様にしたら取れるのか?これが明確になり、どうやれば乗れるようになるか?
このイメージが鮮明に描けるようになるというわけです。

 

特に混んでいる海でどの様にしたら乗れるのか?というイメージが出来れば、驚くほど乗る本数は増えます。
「また、この人セットの波を乗っている」ってテイクオフしてる最中に目線を感じるようになります。

最もやってはいけない波の取り方

よくあるのが、自分が波待ちしているところでセットが入ってきたら、クルッと岸側に向いてパドルをし始めること。
これ、最悪です。

野球で例えるならば、自分が待っている所にバッターが打ったボールが飛んでくるのを待っている状態です。
これだと、自分が待っている所にボールが飛んでくる奇跡が起きるのを待っている状態です^^;
ボールが飛んでくる所に合わせに行かなければ、ボールは取れませんよね。

サーフィンでも一緒で波を取るということは、それと一緒の事をやらなければ行けません。
つまり、自分でピークに合わせに行くという行動です。

クルッと岸側に向いてパドルしてると、ピークもズレるし一番良い位置を取れないので、波を取れる事はほとんどありません。
ピークに合わせに行くことも重要なのですが、これって波を取る流れの最終ステップです。

その前にしっかりと流れを作れれば、いとも簡単に波って取れるんだということが分かります。
流れがわかると周りがどの様に動いているか?も冷静に分かるので、周りの動きも読めます。
しかも、大抵の人はあなたが流れを意識している事は分からないので、先に動く事が出来るようになり有利に運べます。

3-5秒先に動く事が出来るだけで、追いつくことは難しくなります。
むしろ、相当パドルが速くなければ追いつけませんよね。

他の人は「波を選ぶ」ということを全くしてないので、動きだしが必ず遅いので確実に波を取る事を有利に進める事が出来ます。
さっらに、乗ろうとしているセットを決めてしまえば、1分位前には「そろそろセットが来るな」という前兆もわかるので、相当早く動くことが出来ます。

バリとか行った事がある人は経験あるかもしれませんが、ガイドが「あと3分後にセット入るよ」って予言したりしますよね。
なぜ、彼らが予言できるのか?この秘密が分かります(笑
1分、まりより早く動いてしまえば、周りは波を取りに行く行動だとは思いもしません。
メチャクチャ有利に波を取る事を進められます。

波を取る流れはたったの3つ

STEP1:乗りたい波を大まかに選ぶ(波選び)
STEP2:おおまかにピークの位置を予測して、移動する(ポジショニング)
STEP3:ピークに合わせに行く(アジャスト)

たったこれだけです。
しかも、3つのステップにおいて必要な情報は海に書いてあるので、ただ順番にその情報をピックアップしていくだけです。
そして、全てにおいて特徴があるので、見分けが付けやすく見つけるのも簡単です。

STEP1:乗りたい波を大まかに選ぶ(波選び)

ここでやるべき事はパーフェクトな波を決める事はでありません。
予想以上に変化の早い海の状況に対応させるために、大まかに決めておくというのがポイントです。
柔軟性を持たせるために、必要なです。
バンク、セットが入って来る向き、セットの間隔、セットの何本目の波、セットの入ってくるパターン、沖の反応、波の割れる方向。
これらを事前に選んでおきます。

STEP2:おおまかにピークの位置を予測して、移動する(ポジショニング)

他の人が動き出す前に、しれーっと良い場所に移動します。
ここでやるべき事は、この次のステップの準備をしておく事です。
この次のステップで余計なことを考えずピークに合わせる事だけにフォーカスする事が目的です。
波が割れる前後の位置、一番良くなるピークの位置(左右)を事前に読んで移動します。
この時も完璧な位置にいる必要はありません。
ピークからボード2-3枚分の位置に移動します。

STEP3:ピークに合わせに行く(アジャスト)

ここはでやるべき事は、ピークに合わせにいくこと。
つまり、波を取るという行動です。
前後の位置、左右の位置は既に良い位置にいるので、あとはピークに入る事をやるだけです。
どの様にピークにアプローチするのか?波が割れるor割れないの判断、どんな割れ方をするのか?を波からよむだけです。

ここまでのたった3つのステップをやるだけで、波を取れるというイメージが出来るようになります。
特にピークにどんなルートで入るかのイメージが出来たら、ほぼ波は取れますし乗れます。
脳はイメージしたことを再現する機能を誰でも備えていますからね^^
なので、年齢関係なく出来るようになります。

そして、この次からがテイクオフの流れになるというわけですね^^

ここまで読んでくれているあなたは、既にお気付きなのではないでしょうか?
ほとんどの人がSTEP3に波をとる為に必要な事をひとまとめにしています。
だから、わけが分からずにモヤモヤしてしまうのです、、、

どの様な順番でやるのか?と分解して行く事で、やる事が細分化されて明確になります。
あなたがやるべき事は、流れを覚えて実践するだけです。
たった3つのステップしかないので、難しくないですよね^^

最初は、これかな???って感じでなんとなく掴めるようになります。
そして、上手く波が取れたり合わせられたりすると、コレだ!という核心に変わってゆきます。
そすると、どんどんと波を取れるようになってゆきます。

また、海の中に入ってて潮が動いたり潮が止まってコンディションが変わったときにも、即座に対応出来るようになるので
途中で波に乗るのが止まるということも防げ、リズムもキープできます。

メチャクチャ波が良い時にピークを避けて波待ちするより、ピークに行ってピークから波に乗れた方が絶対に良いですよね^^
この3つの流れを意識すると、波に乗りすぎてしまう事もあるので、波に乗りすぎた〜!って感じたり、また乗っているのかよ!って目線を感じるようになったら、波をシェアするマインドを持ってくださいね〜

 

P.S.ピークで目線を感じながらガンガン波に乗る本数、あなたは増やす勇気ありますか?

いつも良い波乗っている人と同じピークで、遠慮せずに波を取れるようになり、「あの人また波乗っている〜」と見られながらテイクオフしたいのならばコレがオススメです。

波に乗る本数を5倍に増やす流れの作り方

 

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