コラム

信念

こんにちは〜
体軸テクニカル・サーフコーチの林です。
@館山のRPCから、、、

2週間前に見たTEDの動画をきっかけに、自分の信念の深掘りをしてみました。
自分はサーフコーチングのプロに何故なろう?と思ったのか、、、
そして、書いてうちに、サーフィン業界のあり方や日本人プロの意識レベルなどなど、思っていることが色々と出てきましたね。

サーフィン業界の人は、これ読んで不快に感じる人もいるでしょう(笑
実際、現実なので客観的に直視出来ればわかりますけどね〜

そして更に、自分の本当に得意な事って何か?を気付くきっかけにもなり、自分のコアも見つかる良いきっかけになりました。

正直な所、ここまで書いて大丈夫?
って、ちょっとビビっていますが(汗

他のスポーツはどんどんと科学的になって進化・発展しているのに
サーフィンはその傾向が全くないのは何故だろう?
と不思議に思ったことが、私がこの仕事(サーフコーチング)を始めるきっかけでした。

元々はウエットスーツにテーピングとコンプレッションを入れたら、サーフィンがラクになって最高じゃない?
ウエットスーツ御殿が建つかも?という安易な考えから始まりました(笑
相当安易ですよね〜(笑

最初は全く解剖学の知識は無かったので、超一流カイロプラクターの阿部さんをアドバイザーに迎えて商品開発。
どの筋肉をサポートすると良いのか?を解剖学をベースにして具体的にアドバイスもらえるので^^

当時は、解剖学等を取り入れたウエットスーツは全くなかった。
基本感覚ベースのフィードバックで作られていたのが現実。
まぁ、まだその辺の流れはたいして変わっていないし、解剖学を取り入れたとか人間工学を取り入れたというけど・・・・
解剖学をどの様にサーフィンに当てはめるのか?理解してないので、なんとなく取り入れてみたけど、そういえば最近見ないな〜という感じで、長続きしてない。

こうなってしまってる原因は、、、

感覚ベースが超絶嫌い

私は理系の人間なので、理論立てられていないものが大っ嫌いなんですよね。
科学的に理論立ててサーフィンの動作をアプローチすれば、サーフィンの感覚ベースで作られた方法論に風穴を開けられるのではないだろうか?
自分もサーフィンが上手くなるだろうし、年齢を重ねるとサーフィンは下手になるという一般的な考えを、歳と共にサーフィンが上手くなるに変える事が出来ると信じています。
なぜならば、人間の脳はその様に出来ているからです。
仕事も何でも同じですが、目的を持ってやれば自分が描いて事が出来るようになります。
これは、年齢関係なく出来る人間が本来持っている能力ですからね。
皆、平等に備わっています。

解剖学や運動力学、体軸理論、脳科学、流体力学を取り入れると、一般的に言われていることをやっても上手く出来ないのは何故なのか?
どうやれば上手く出来るの?が明らかになります。
感覚的なままのサーフィンでは、スポーツじゃありません、ただの単なる遊びです。
しっかりと科学されて進化・発展していくからスポーツなのです。

そうすると、サーフィンで腰や肩、ヒザなどを痛めて故障する人が減り、サーフィンを考える基準が一般的に広まることで、もっとサーフィンを豊かに出来るはずです。
1人で波を独占してしまうセコいサーファーではなく、シェアリング・マインドを持ってサーフィンが楽しめれば、サーフィンの楽しさがもっと一般的に広まりサーフィンをする人が増え、市場が拡大しサーフィン業界が潤うようになると考えています。

さらに、プロが現役時代、そして引退後にも仕事で悩まなくなるようになると考えています。
プロサーファーといえど殆どが収入が低いのが現実です。

あるプロサーファーから直接聞いた話なのですが、、、

5年程前、あるのプロサーファーと飲みながら話してて聞いたのは、当時31歳で収入はアルバイトで年収200万前後。
子供を育ててツアーを周り、泊まる所はお金がないので軽のバンで大会に行き車中泊。
これじゃ、良い成績も残せないのは当たり前で、自分のスキルに投資をしようと考える事はまず無い。
当時、私のサーフコーチングは1日で3万円って言うと「3万円?冗談でしょ?高すぎ、ありえない。」って言って話は終わりました。
この感覚に、優勝すると熱く語るけど結果にコミット出来てないし、トップに行くという覚悟がないな、、、と感じました。

時間に投資出来ないので、いつになってもうだつが上がらないから、結果を出せない。
成績はいつもと同じ所止まりで、ランキングは変わらず・・・
毎年少しずつ、ランキングも下がっていく・・・

他には、海外のブランドからスポンサードされても、商品だけ提供されてツアー遠征費は全く出されない。
これが日本のサーフィンの現実なんですよね。

サーフィンをスポーツとすることで、本当にビジネスとして捉える事が出来ます。
サーフィンをビジネスとして捉えるのはタブーだって風潮がありますが、私は現代では違うと考えています。
ちなみに、サーフィンはビジネスにしてはいけないという考えを否定していしているわけじゃありません。

サーフィンでお金稼げなかったら、本当のプロじゃないでしょ?
そして、メーカーが売上を立てられなかったら良い商品出来ないと思いませんか?
進化、発展しないですよね?

昔ながらの「これ、調子良いですよ」の売り方、現代では売れません。
当社の製品が最高ですと何処のメーカーも口を揃えて同じ事を言い、主張する事の差もほぼ変わらず。
これだと、
「どれを選んで良いのか分からない、どうせどこも一緒で変わらないでしょ。
 これ調子良いですよと言われ、買ったけどガッカリした・・・」
って経験しいる人、かなり多いのが事実です。
これを繰り返していれば、次ぎに買いたくなくなるのは当たり前だと思いませんか?

サーフィン業界30年の不況の真実

サーフィン業界は30年の不況と言われて久しいですが、ビジネスとして考え投資をしてないから当たり前でしょ?って思います。
日本は社会主義ではなく資本主義の国、投資しない限り伸びることはあり得ないのが原則です。
しっかりとビジネスとして展開すべきだと、私は思います。

メーカーは商品のコンセプトを作って打ち出し、PRして広め、マーケティングで共感を得て知ってもらい、そのメーカーもしくはブランドを好きになってもらう。
そして、商品やサービスを買ってもらい、利益を出して発展していくのがビジネスです。
どこのメーカーも商品の打ち出す内容がほぼ変わらないので売ることが出来ず、量販店の販売力の目が眩み定価の4割前後の掛け率で卸すことにNoと言えず、薄利になり儲からない。
商品を卸しても卸しても儲からない・・・
また、小売店に卸すとしても、多くの小売店は集客力と販売力がないので、掛け率を下げてくれないと困るといわれ、渋々掛け率を下げる。
だから会社は成長しない・・・

サーフィンをきちんとビジネスにして、商品やブランドをどうやって広め、そしてどうやって売っていくのか?という根本的な流れを作れないから、安売りするしかなくなりキャッシュフローが悪くプロやアスリートの育成に投資することが出来ないんですよね。
この負のサイクルに30年もはまっています。

さらに小売店はプロショップと言われたりしますが、
・うちで扱ってるボード以外乗るな
・うちで扱ってるウエットスーツ以外着るな
・うちでサーフィンの小物は全て揃えろ
・お店にふらっと立ち寄れば、何か買え
現代では通用しない傲慢極まりない店舗経営ですが、未だにこれがまかり通っている。
そして、これがサーフィンでは当たり前なんだ!で通してしまう、、、
お客さん来なくなるのは当たり前ですし、二度と行きたくないと思うのは当たり前でしょう。
実際に、こんな店が多いのも事実です。
プロショップ?趣味でやってる店でしょ?って思ってしまいますよね。

また、プロも感覚ベースなのでアマチュアなどの一般サーファーにレッスンをしても、具体的に伝わらないのでクライアント(受講者)の感覚任せになってしまう。
・最終的にはレッスンを受けてもあまり変わらなかった・・・
・何言っているのか理解出来ずにレッスンが終わった・・・
というサイクルが出来上がっていますし、それが当たり前になってしまっています。

また、習ったときは出来たけど、しばらくしたら元に戻ってしまった・・・
ということ、かなり多いのが実情です。

「サーフィンは違う、特殊」は完全に古い考え

実際に若いときは世界を狙えると言われて、頑張ってみたけど20代に入ってからイマイチ名前を聞かなくなったなぁ・・・
ってプロは多いと思いませんか?
今の若い世代はサーフィンが上手いといわれたりするけど、サーフィンを考えている背景が脆弱過ぎるので年齢と共に進化出来ず、世界に追いつけない。
今年はCTに入りそうな圏内にいるアスリートはいるけど、サーフィンのクオリティーが全然違うレベルなのでCTに入っても勝てないでしょう。

CT入りが目標で、入ったらアスリートなら勝つのが本来の仕事。
何処が違うかを具体的に理解してないし、ましてやメディアも盲目で騒ぐだけの残念な状態。
素人目に見ても違う事が分かるのに、メディアやコーチ、そして当の本人はもっと視野を広げてオープンマインドで、様々な事に理解を深めなければ無理でしょう。
CTと日本のサーフィンのギャップが深すぎる。
ちょっと、盲目過ぎませんか?

よくある、サーフィンだから合わないとか、サーフィンは違うって、完全に古いです。
ミック・ファニングがワールドチャンピオンになった理由は、めちゃくちゃオープンマインドだからなの知っていますか?
これはサーフィンだから合わないよという風に考えるのではなく、これをサーフィンにどうやったら活かせるかな?って考えるんですよね。
いわゆる1つのマインドセットですよね。

サーフィンを考える背景にエビデンス、
つまり医学や科学などが背景にあると全く違った次元で物事を捉える事が出来ます。
しかも的確かつ具体的に捉える事が出来るようになります。
私はプロって、ここまでやるべきだと思いますけどね〜
徹底的に追求して極めていくのが超一流のする事。
この位で良いだろう、今の良かった!このレベルだと、看板だけの三流以下で素人と変わらないと思っています。

世界のトッププロは、他のスポーツのトップアスリートと交流があったりします。
例えば、ガブリエル・メディーナとマイネール・ジュニア。
超一流同士での交流がある。
超一流の次元での話が出来るから、そこで共感・共鳴するので仲が良くなる。
そして、競技は別だけどお互いをプッシュしあえる存在になって行く。
さらに良い情報があったらお互いその情報をシェアして、さらにレベルアップを繰り返して行く。
こんな連鎖が生まれるんですよね。

科学を取り入れると180度変わる

サーフィンに解剖学や運動力学を取り入れると、動作方法が具体的になります。
そして、メチャクチャシンプルになります。
さらに、サーフィンの動きには流れが存在するので具体的に何処をどう直したら良いのか?のコーチングでのフィードバックもシンプルになります。

コーチは脳科学を少し理解するだけで、伝え方のセオリーが分かるので良い伝え方に変わります。
脳の仕組みを理解すれば、間違って伝える事もなくなるので成果が出ます。

さらに、流体力学、つまりサーフボードの乗り方と波のメカニズムが分かれば、波の使い方が変わりサーフィンがラクになりスピードも簡単に出す事が出来ます。
これらは残念ながら、日本のサーフィンでは全く意識されていませんし、書いたり聞いたりすることありません。

実際にここ4年程で、サーフコーチングでクライアントが持ち帰る成果が段違いで変わりました。
2015年にI.S.A.の公認ライセンスを取得し、ホンモノのサーフコーチングのフレームワークを取り入れ、さらに体軸理論を元に解剖学と運動力学を取り入れた結果です。

結果が出ないと言われているサーフィンのオンラインコンテンツも、

  • サーフィンが別次元で変わりました、最高です!
  • 目からウロコが落ちまくり、今までと上手く行く方法の真逆をやっていてショックでした。
  • 一般的に言われている方法と真逆のことを言うので、最初は信じられませんでした。
    けれど、やってみたらスンなりと上手く出来て手応えを感じられ、サーフィンが激変しそうな予感がします!

という感想を山ほどもらっています。

解剖学や運動力学、波とサーフボードを流体力学の面から考え、さらに脳科学を利用してプログラムを組むことで、この様な成果を出すことに成功しています。
しかも、いつも海には入れるサーファーではなく、週に1〜2回サーフィンに通える一般の方々が成果を出してくれているのです。

世界のトップの3割は日本人になる

10/22に天皇の即位の催しがありました。
世界中から国賓が来るという大イベントです。
しかも天皇は世界中の皇族の集まりでは上座に座る事になります。
なぜなら、1つの国として最も古い歴史を持つ国と認められているからです。

日本人の歴史は古く15,000万年の縄文時代には、既に稲作をしていたという証拠が見つかったそうです。
日本は土地柄、自然災害の多い国です。
そこで生き延びるために、世界でも最も器用な民族に進化したの知っていますか?

日本のサーファーは感覚ベースで器用にサーフィンしているので、そこにしっかりとしたエビデンス(証拠)のある理論が取り入れられれば、世界のトップの3割は日本人になると考えています。
現在の世界のトップにブラジリアンが3割強を占めているのは、裏付けのある方法でトレーニングなどを展開している結果です。
世界で戦っているアスリートは頑張っているのに勿体ないなぁ〜というのが率直な感想です。
時間と労力を半端なく無駄にしていると・・・

世界のトップで通用するサーファーを育てるのが私のミッションですし、70歳を超えたシルバーサーファーでのバリバリ波に乗ってリップしてスプレーを飛ばし、サーフィンを満喫しているサーファーをつくる事もミッションです。
その為に、どんどん様々な事に投資して行きます。
医学的要素や脳科学的要素にも投資をして行きますし、商品開発にも投資をして行きます。
プロ育成にも投資をして行きます。

私は社会貢献という言葉が、昔から嘘くさく聞こえ、ホントかよ?って思うタイプの人間なのですが、、、
「暗闇で彷徨っている人に、分かりやすく道筋を示し照らすこと。
 サーフィンをビジネスにして”ただの遊び”から”スポーツ”へと発展させる。」
あ、これってまさに社会貢献ではないか!って、この信念の深掘りをしながら気付きました。
これって私の奥深くにあるコアの強みなんだな〜とも気付きました。
この記事の表紙の写真は、”暗闇で彷徨っている人に、分かりやすく道筋を示し照らすこと”を表現していたので選びました。

サーフィンが”ただの遊び”から”ビジネス”になれば、若い子はプロサーファーになって大金を稼ぐという夢も持てますし、サーフィンのイメージは”ただの遊び”から地位が向上しスポーツになりますよね。

まだまだ理想にはほど遠いのですが、サーフィンがもっと面白くなりサーファーが楽しめるようになり、ただの遊びからスポーツになるためには、あなたの協力が必要不可欠です。
弊社がサーフィンをスポーツとしてビジネスとして発展させていく事に、是非、お付き合いいただければと思います。

体軸テクニカル・サーフコーチ林英祐

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