コラム

カノア、初勝利の要因

こんにちは。
超具体的で再現性のあるカラダの使い方が出来るをコンセプトにしている、
サーフコーチ・体軸セラピストの林です。
@館山の新RPCから、、、

カノアがCTで初勝利。

僕は動作分析が趣味で得意でもあるので、カノア初勝利の要因をこの視点から書いてみたいと思います。

去年後半位から、一気にサーフィンが進化してきましたよね。
去年のリザルトがQSの年間チャンピオン。
そして、今年はCTの3戦目で初勝利。

試合で勝つためには8割が戦略と言われていて、カノアはここがもの凄く長けています。
8割といわれる戦略は、皆立てているのでここの精度の差が重要なのはわかると思います。

しかし、残りの2割が勝敗に大きな影響を及ぼしています。
フィリペ、メディーナ、フェレイラ、ジョーディ、彼らはこの2割が優れています。
それは何か?
僕の見解としては、カラダの使い方だと考えています。

なぜなら、マニュバーをするボードコントロール、レールワーク。
これら全てはカラダの使い方の結果だからです。

レールワークが重要だと言われてますが、それは具体的に何か?というと、カラダの使い方ですよね。

ラダの使い方には、軸、重心、動作という要素があり、これらで成り立っています。
抽象的な話になると、身体意識という要素も加わります。
これらをバランス良く使える様になると、パフォーマンスに差が出始めまて来るんですよね〜

チャンピオンシップ・ツアーという試合で勝つためには残り2割のカラダの使い方、軸、重心、動作のクオリティを上げてサーフィンの専門動作に落とし込む必要があるということですね。
CTに入りを目指すのならば、この3つを絶対に欠かせない要素ですね。
※波の使い方は当たり前なので、あえて入れていません。

因みに、「重心」というこの定義が曖昧だと、乗っている場所の加重している場所を重心と勘違いしてしまいます。
僕の場合は、重心とは動作の中心であり、何処を中心として動くのか?と定義しています。
何処を中心として動いているのか?という動作の前提条件になるので、動作の質が向上するのですよね。

先日の重心についての記事が凄く好評で、サーフィンやっている以外の方からの反響が大きかった。
むしろ、サーフィンやっている人で、この核心を理解してない方がヤバいんじゃない?って思いますけどね。
軽くサクッと書いてますが、メチャクチャ重要な要素です重心って。
これ意識してやってる方は、パドリング、テイクオフ、ライディングが全然変わったと体感しています。

 

ゴールドコーストとバリの差は?

ゴールドコーストでカノアのライディングを見たときと、今回のバリで優勝。
この短期間での違いは、ボトムからのトップへのアプローチがとてもスムーズになっています。
これを重心という視点で見ていくと面白い見方が出来ます。

ゴールドコーストでは、、、

全体的に軽い感じにサーフィンで、ボトムターン時に高い位置に重心があり胸位を中心にボトムターンをしていました。

バリのクラマスでは、、、

バリでのボトムターンは重心の位置がゴールドコーストの時より下がっています。
特にコンプレッションを掛けるときに、胸からへそ下まで重心が下がっています。
重心を下げる動作で、ボトムターンを更にドライブさせています。
そして、ボトムターンからセクションにアプローチする際に、重心を上げれば再び加速させることが出来ますよね。
フローターでアプローチする時のスピードの速さは、重心のコントロールが肝ですね。

去年のJ-bayと比べると、ボトムからトップへのアプローチスピードが大きく違い、速くなっています。
技と技のつなぎがスムーズになるので、フローというジャッジ項目でも評価が上がります。

何処を中心に動くのか?という重心の意識って、もの凄く重要でパフォーマンスに大きく影響します。
軸、重心、カラダの使い方、これ3つで動作になるわけですからね^^
※トップのブラジリアンの選手は重心のコントロールが上手いですね。

今年のカノアは重心のコントロールが上手くなったので、エアーリバースも高さを出せていますよね。
去年はリップライン位で波の前に飛ぶような感じでしたが、リップラインの上に飛べるように進化しています。
カノアのコーチのジェイク・パターソンがこの辺を指導しているのかな〜

カービングでも重心のコントロールが上手くなれば、軽い感じからもっとドライブを効かせたスプレーが分厚いカービングに進化しますね。

カノアが初優勝した要因は、重心のコントロールが上手くなった事、これが大きく影響しているという僕の見解です。

 

重心のコントロールは何処でやるのか?

もう、これはまさに体幹の使い方ですね〜
カノアは体幹トレーニングをかなりやっているそうです。
CT選手の殆どが体幹トレーニングを相当やっていますよね。
カラダの使い方が上手くなるのでやっているわけですが、、、
体幹って1つのまとまりで考えていると、上手く使えるようになりません。

色々と試してみてるんですけど、体幹は上下2分割して使うと上手く使える様になります。
2分割すると、上側の真ん中の胸と下側のへそ下に重心を置く事が出来ます。
そして、胸とへそ下と重心を移動させる事もやりやすくなります。

上下2分割する場所が、みぞおちです。
おへそから指4本上ですね。

なぜここなのか?というと、横隔膜を使える様になるからです。
横隔膜を使えると股関節も使える様になり、脇も使えるようになります。
全身を使えるようになるためには、みぞおちの使い方が重要なのです。

そして、みぞおちの上下で重心のコントロールが出来ます。
そのためには、下側と上側を別々で使い分けられるようになり、体幹が上下で分割して使える様になる必要があります。
この辺まで書くと長くなるので、近いうちに書きたいと思います。

ちなみに、、、

この方法、最近色々と試しているんですけど、動きの精度が上がるので凄く良いです。
速く軽く動きたいとき、安定して動きたいとき、使い分けが簡単になります。

カノアのゴールドコーストのシークエンスを記事の一番下に載せるので、バリのボトムターンの違いを重心という要素で見てみてください〜
そして、動作をする前にしっかりと重心という、何処を中心として動くのか?を意識すると、ホント動作の質が向上します。
意識してみるだけでも大きな違いを感じられるので、やってみてくださいね^^

P.S.重心のコントロールはみぞおちの使い方がポイント

重心をコントロールするには、体幹の使い方がポイントで、みぞおちの使い方でコントロール出来ます^^
みぞおちを使えれば体幹もつかえるようになるのですが、体幹が使えるようになるためには3つの条件を満たす必要があります。
その3つの条件とは、、、無料レポートで解説しています
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リップにアプローチする時の重心コントロールが上手くなれば、もっとカービングが良くなるからもっと良い点数を出せて勝てる。

 

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