超具体的で再現性のあるカラダの使い方が出来るをコンセプトにしている、
体軸サーフコーチ・セラピストの林です。
@tweed headsの宿から、、、
今日は女子のR1とR2、男子のR2でしたね〜
撮影をしてきて、夕方にシークエンスを見て色々と分析してました。
- 重心の位置
- みぞおちの状態
- 股関節
- 脇の効き方
この4つの視点で撮影したシークエンスをみていたのですが、、、
速くてキレイな弧を描きカービングしている。
波の点数の出る波を選んでいる。
めっちゃ良いサーフィンしているのに、何故勝てないのかな?
という視点で見たとき、スプレーの量が違いました。
スピードは出ているのですが、スプレーの量が違う。
特にカービングターンでは顕著に出ます。
そこには重心の位置の違いがありました。
スプレーの量はパワーと言われていますが、パワーを伝えるために必要な要素が重心というわけです。
ターン中に重心が高いと軽いサーフィンで体重や動作をあまり乗せる事が出来ません。
重心を低くすると、体重や動作をしっかりと乗せる事が出来るので、ドライブが掛かりスプレーの量が増えます。
板一本で変わるとかそういう次元の問題じゃありません(笑
R2のジョーディ・スミスとカイオ・イベリとリカルド・クリスティのヒート、そしてケリーが何故R2で負けたのか?これを見た時に明らかに差がありました。
ケリーの場合は、波の使い方がオールドスクールで発展してないというのもありますけどね。
下のシークエンスを見れば、ジョーディ・スミスのスプレーがダントツなのが分かります。

Caio Ibeli

Jordy Smith

Ricardo Christy

Kelly Slater
重心の位置の見分け方
重心の位置の見分け方は、ターン中に身体が伸びているのか?
それとも、みぞおちが丸まりコンパクトな体勢に近いか?
こんな感じで見てみてください。
へそ下の骨盤付近に重心があると、最も安定した状態になります。詳しく書くと仙骨の2番(S2)。
体重をしっかりと乗せたいときには、重心をこの位置に持ってきます。
一方、軽く速い動きが必要な場面もありますよね。
そういう時は、胸くらいに重心を上げるのがポイントです。
ミック・ファニングも使う重心のコントロール方法
重心のコントロールは、横隔膜を使うと意識しやすくなります。
3xワールドチャンプのミック・ファニングも速い動きをするときはみぞおちを丸め、横隔膜を上げ、脇を効かすんだと言ってます。
横隔膜を上げる事で重心が上がり、速い動きができるようになります。
横隔膜の使い方は、みぞおち(おへそから指4本上)をどの様に使うか?ということです。
- みぞおちが上がれば、重心を上げる事が出来ます
- みぞおちを下げれば、重心を下げる事が出来ます
技術的には差が無いけど、たったみぞおち1つの使い方で差が出ます。
ほんのちょっとしたことの違いを積み上げているのがトップランカーなのだな〜と改めて感じました。
みぞおちを触って認識できると、コントロールしやすくなりカラダの使い方が上手くなります。
正しいみぞおちは、おへそから指4本上になります。
重心て抽象的ですが、観てると面白い位に違いがある事がわかりますよ^^
最後に1つ、、、
みぞおちの使い方が上手くなれば、自然とカラダの使い方も上手くなります。
なぜなら、全ての動きの初動になるからです。
みぞおちが使えれば、股関節も使えます。
そして、脇も使えるようになります。
全身が使えるようになるので、是非試してみてください。
もし、あなたが歳を取っても永くサーフィンしたいと思うのならば、みぞおちの使い方は必須です。
しかも簡単に出来るので、やればやるほど周りに差を付けられますよ。
是非、やってみてくださいね。