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速さの違う3人の日本代表

こんにちは、体軸サーフコーチ・セラピストの林です。
伊勢志摩の宿から、、、

先日まで田原で行われたISAワールド・サーフィンゲームス(WSG)を観てきました。
そこから、気付いた事をシェアしますね。
サーフコーチングでは常に言っている内容なのですが、今まではBLOGで書くことはありませんでしたね〜^^

速さは何処から始まるのか??でライディングのスピードも変わります。

何処からライディングを始めるのか?

これ意外と意識されていませんよね。
ライディングはテイクオフから始まっていますよね?
このテイクオフで意識されていないのが、波の掘れ方がどういう状態か?という事です。

テイクオフは速ければ良いと思っている人が多いと思います。
確かに僕もテイクオフの速いボードはラクなので好んで乗っています。
けれど、テイクオフが速いとデメリットもあります。
波が割れる前の状態でもテイクオフ出来るという事。

どういうことかというと、波が充分に掘れてくる前にテイクオフ出来てしまいます。
速いテイクオフを実現できるのですけど、意外な盲点があるということです。
掘れてくる前にテイクオフしてしまうので、ボードをしごいて走ってしまうんですよね。

実際に今回観に行ってきたISAワールド・サーフィンゲームス(WSG)でもその違いが出ていました。

CTの上位に入り始めたカノアは速い

何が速いか?
テイクオフからのフィニッシュまでの全体が平均して速い。
何故速いか?
やはりテイクオフから速いんです、要はスピードが出ているんですよね。
何故スピードが出ているのか?
掘れているまでテイクオフの動作をするのを待っているから初速の違いがあります。
掘れている状態でテイクオフすればスピードを付けるのもラクにスピードを付けられますよね。
さらに初速も違うのでその後の加速もラクに出来るというわけです。

一方、日本代表の他の2選手(男子)はテイクオフのタイミングは速いけど、ライディングはそこまで速くなかったです。
実は、日本の殆どのプロに共通しているんですよね。
特に今の現役世代、プロを目指したりしている子は同じようにテイクオフしています。
なので、初速が遅い。

波が掘れてないのでボードをしごいてスピードを付けてしまい、ロスが多く無駄な動作が多いです。
掘れてくるまで待てれば簡単にスピードを付けられ、最短距離で最速のスピードを出せますよね?
さらに、際どい1stセクションでのビッグアクションも可能にします。

大原洋人のテイクオフ直後

五十嵐カノア

先日、ホームポイントで入っていた時の事です。

おそらくプロの子?がテイクオフから1stセクションでカービングターンを入れていました。
しかし、波が掘れてないのでショルダー気味の所でアクションすることになり、スピードもスプレーも飛んでいませんでした。
ボードが走り出してテイクオフの動作を波が掘れてくるまで待っていれば、スピードも自然について際どい所でカービングターンを入れる事が出来ますよね。
最近のボードは性能が良いのでテイクオフも速い。
これが裏目に出てしまっているのかなぁ〜とも思いますけどね。

波が掘れていればスピードを付けるのが簡単だから、もう少しテイクオフするの溜めてみたら?って思うんですけどね。
おそらく、ボードが走り始めたら直ぐにテイクオフの動作をするという刷り込みがあるから、皆同じようにテイクオフをしているのだと思いますが・・・

掘れてくるまで待つためには、ノーズを下げないとパーリングするのでテイクオフでの重心や動作関係を修正すれば簡単に出来ます。
大抵の人がテイクオフでノーズが上がっているので。

速さを出すためには、テイクオフで最大限スピードを引き出す事。
これCT選手には共通しているセオリーなので、是非あなたもテイクオフで最速を目指してみてください。
大抵の人がこれを意識してないので、ライディングでのスピードの付き方が大きく変わりますよ^^
是非やってみてくださいね〜

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