こんにちは、体軸サーフコーチの林です。
館山のRPCから、、、
最近よくボードの相談を受けることが多いなかで、浮力を多くすると逆に下手になると言われたりする事が多いようですね。
そんなボードの相談にアドバイスくださいというメールの中で
「サーフィン歴は25年以上なのですが、中々うまくなりません。
御社のBLOGをみてオーバーフローのボードの方が良いと思い、先輩やボードメーカーの人に相談してみると、オーバーフローのボードは良くないと言われてしまいます。」
との相談でした。
オーバーフローになると
- ボードが落ちていかない
- 踏めない
- 走りすぎておいしいところを逃してしまう
これらの問題がおきるから、良くないって言われることが一般的には多いそうですね。
それは、今までの浮力で考えているからの話で、浮力が増えた状態で何がおきるのか?を考えれば問題なく解決出来るんですけどね〜。
この様な事が言われるのは、ボードの浮力という前提条件が違うという事を考えてない証拠です。
上記3つの問題をどの様に解決したらイイと思いますか?
ボードが落ちてかない
これは、波の上部にいる時にボトムにおりる事が出来ないということでしょう。
特にテイクオフでこの事を言っていると思うのですが、今までより浮力が多くなるとボードが走り出すタイミングが速くなりますよね。
よりうねりの段階で滑り出しているので、今までの浮力と同じようになったら当然ボードは下りていきません。
考えるヒントは、今までより奥で乗れるようになるので波は割れてこないしテイクオフしてもまだ掘れていませんよね?だったらどうしたらイイと思いますか?
ボードを踏めない
踏むこと自体が残念ながら動作的に間違っています。
海外のロングボードのプロは、ロングでもの凄いドライブを効かせたターンをしてきます。
実際にオーストラリアのByronbayのThe Passというポイントで入った時(頭半位の超良い波でしたが、激混み)、ロングボードのサーファーは奥から乗ってきてメチャクチャドライブの効いたボトムターンをしてリップアクションを決めていました。
リエントリーしたりカットバックしたり、自由自在にボードを操りドライブさせていました。
浮力が多いとドライブをかけられないのではなくて、ドライブのかけ方、詰まるところカラダの使い方がズレているということです。
ドライブをかける時に、どの様に踏むのか?では無くて、どの様に体重を乗せることが出来るのか?を考える必要があります。
踏むという動作だと前足に乗り込む事だと思いますが、ドライブをかける時に重心の高さの位置や足の何処に乗るのか?両足の体重比率は?ドライブ掛けたい時の波の位置は?これらを意識すれば良いだけなんですけどね〜
浮力が多ければ多いほど反発するエネルギーも増えるので、ボードはより走ります。
走りすぎておいしいところを逃してしまう
浮力が多いので今までよりもタイミング的に早くなっているはずです。
パワーゾーンの同じ位置にいる時、この時波の状態が違います。
浮力を多くすれば今までより早いタイミングで同じ位置にいる事が出来るわけです。
なので、時間的な余裕が出来ますよね?
最初のテイクオフのボードが下りなくなるという事と同じです。
大抵の人が直ぐに波の状況を考慮せずに、直ぐに動作をしてしまいます。
掘れてきていない状況でスピードを付けようとするので、パワーゾーンを出てしまいます。
だからおいしいところを逃してしまう・・・といわれるわけです。
しかし、今までよりも早いタイミングなので少し溜める事が出来ますよね。
特に波の上部でも溜めることが出来れば、掘れている所でボトムに下りられてスピードを付けるのが簡単に出来ます。
余裕があるので波を見る時間も増えるので、より波の使い方が上手くなるというわけですね。
ボトムターンだったらよりフラットな所でボトムターン出来るようになります。
浮力が少ないと上手くならない
浮力が足りないから、余裕も生まれないので波の使い方や読み方が身につきません。
浮力が少なくなれば少なくなるほど、ギリギリのタイミングで正確な判断を下すスキルが必要になります。
時間的な余裕が無い状況で波を判断するのって相当難しいスキルで、身につける難易度はメチャクチャ上がりますよね。
時間的な余裕を持たせて、波を読んで判断出来るようになる事が波を使えるようになるための基本です。
この相談があった方は、カットバックが出来ないということなので、波の判断が出来てないません。
つまり、パワーゾーンの使い方と波の判断基準が不明瞭だという事です。
パワーゾーン次第で入れる技は変わりますよね。
この判断をどれだけ余裕をもってやる事が出来るのか?そして、そのパターンを見つける事が出来るようになるのか?が上達に必要な要素です。
何年もサーフィンが上手くならないな〜?って感じているなら、思い切って浮力を増やしてみてください。
ちょっと変えた位だと、あんまり変わらないですよ(笑
ちなみに、サーフィンに行く回数や年齢、そしてフィジカルで選ぶ浮力も変わります。
ちなみに僕が浮力を上げていった経歴と体験談をシェアすると
70kgで23.8Lを26Lにした時:体重の0.37%
なんじゃ、こりゃ!?この速さはヤバい。
ガンガン波取れるじゃん^^
26Lから29Lにした時:体重の0.42%
なんてラクなんだ!!
パドルもラクだし、今までよりさらに余裕が生まれ波の見え方が変わった。
エクセレントと感じられる1本が圧倒的に増えた。
29Lから31Lのボードにした時:体重の0.45%
あぁ〜もう、このラクさやめられない(笑
奥から乗れるし、乗りたい波は大抵の場合は取れ、ブレイクの速さや分かれ方に合わせるのも凄くラク。
特にカレントがキツい時でも、ポイジションキープがラク。
疲れ方が圧倒的に違う、負荷が少なく疲れにくい。
こんな感じですね。
今年一度だけ21Lのボードに乗る機会があったのですが、ホントにしんどかったです(笑
パドルでかかる負担が多かったので、波は乗れるけどパドルで無駄に疲れました。
ちなみに、浮力を上げるとダッグダイブ(ドルフィン)がキツくなると言われますが、それはやり方次第です。
ファンボードでもダッグダイブ出来るので、やり方と波の何処でやるのか?ダッグダイブする回数が少ないルート探しなど工夫してみてくださいね。
PS.ボードカウンセリングは有料なのですが、、、
ボードカウンセリング後に浮力を上げた際に3ヶ月間のサポートが付いてきます。
浮力を上げた際に色々と戸惑う事が出て来るので、その解決方法をサポートさせていただきます。
ボード選びで失敗したくない、損したくない・・・と思うなら、オススメです^^
→有料ボード・カウンセリング