カラダの使い方

バックサイドは絶対に行かない

サーフコーチ・体軸セラピストの林です。
館山のRPCから、、、

バックサイドが苦手で、絶対に乗らない!

って思っている人いませんか?意外と多いと思うんですよね・・・
サーフコーチングして色々と聞くと、
・バックサイドが苦手
・バックサイドは得意だけどフロントサイドが苦手
と得意な方が偏っているって方、意外と多いと思います。

サーフ・コーチング半年コースのアドヴァンス編を受講してくれているAさんも同様で、バックサイドが苦手でした。
体軸ライディング・フォーミュラでつかっているMPCを覚えて、バックサイドが別人の様に変わっててビックリしたんですよね〜
以前はバックサイドは絶対に行かない!って言ってたくらい、ホントに苦手だったようです^^;

確かに2年前はバックサイドに行くのを見なかった気がします。
グーフィーしか波が無いから、仕方なく乗るか・・・って感じでした^^;
去年は、少し増えたかな?って感じ。

先日のサーフ・コーチングでバックサイドのライディングを見た時はまるで別人のように変わっていて、ビックリしました。
わお!メッチャ上手くなってるじゃん!って思わず口にしてしまいました^^

スピードも出ているし、安定感もある。
そして、アクションもいれてインサイドまでつなげて乗り切っていました。
ちなみに去年はバックサイドに行くようになっていましたが、まだ不安定が足りてない感じですスピードに乗り切ってない感じでしたね。

本人にどう感じているのか聞いたら、

「バックサイドに自信が出て失速する気がしない。
 2年前だったら、バックサイドは絶対に行かない!って言ってた(笑」

こう変わったのは「バックサイドで使うカタが分かったから」と言っていました。

今年から半年コースのアドヴァンス編では体軸ライディング・フォーミュラで使っているMPC、
つまりカタを使ってサーフィンの動作をレクチャーして行っています。
※MPCの出典元は高橋龍三先生

基本フォームで使うカタを理解して、どの筋肉をピンポイントで使うか?
これを意識して練習し、そしてスケートで練習する。
で、実際に海でも同様にやる事が出来るようになります。

プロの真似をしても同じように出来ないのは・・・

例えば、ジョンジョンのカービングの動きの真似をしても中々同じように出来ない・・・
世界のトップだから難しいに決まっているじゃん!って思いますよね?
でも、スケートで真似して練習したりしませんか?
僕は昔、やりまくっていました^^;

実は、10年位前、当時僕ははアンディ・アイアンズが好きだったのでスケートでめっちゃ動きを真似して練習していました。
似てはいるけど何か違うなぁ〜って感じだったんですよね(笑
当時は体軸理論もMPCも知らなかったので、尚更ですけどね〜

下のシークエンスのレイキーピーターソンは、カタの使い方が上手くなった。

例えば、アンディが使っているカタが分かれば真似が出来るんですよね。
ケリーがカットバックで使うカタが分かれば、似たように真似することが出来るということです。
もちろん、波の使い方も意識して練習する必要がありますが。

カタを意識して練習する時に重要なのが、カタの全体像を理解すること。
ただ単にライディングのカタチや動作のを真似しても意味がありません。
カタがあって、その上で動作がある事を理解する必要があるからです。
カタの全体像を理解して、そして細かいディティールを意識する。
これが出来るようになってから、カタを使った動作をして行く事でカタを使うこと、カタを使った動作が理解出来ます。

サーフィンの動作と遠回りな様に思えますが、実は一番近道だと断言できます。

なぜなら、ターンの動作には共通するカタがあり、カタがあってのプロセス(動作)の積み上げで成り立っているからです。
ターンの動作は流れのようですが、実は1つ1つの動作があり分解できます。
その1つ1つの精度が高くなれば高くなるほど、プロセスの積み上げが出来るので良いアクションが出来るようになります。
そして、その動作のベースとなるのがカタになるというわけです。

これらが分かると、好きなサーファーのターンの真似が出来るというわけですね〜

テニスを例に出すと、、、

錦織圭にマイケル・チャンがコーチとして着いた時に中学生でやるような超基本を徹底的にやらせたそうです。
今さら、この練習?みたいな感じだったそうですが・・・
マイケル・チャンはテニス動作のプロセスで、積み上げ精度高くして行くためにやらせていたという目的があるはずです。
この練習が全てでは無いと思いますが、世界ランキング4位までたどり着きましたよね。
基本の動作の精度を高くすることで、様々な動作を同時に行ってく時の精度が高くなり、専門的な用語で言うと統合率がたかくなります。
サーフィンでも同様で、「土台となるカタ」そして「動作のプロセス」ってもの凄く重要になって来ます。

Aさんはバックサイドで使うカタを身につけた事で、止まらないライディングが出来るように変わりました^^
その他には、前回カットバックで使うカタをレクチャーしてから、ターンが失速しなくなったと言っていましたね〜
これらは土台となるカタ、動作のプロセスを練習したことで、統合率が高くなった結果だと言えます。

Aさんは、毎年僕がレクチャーした事を地道にやってきてくれています。
なので、サーフコーチングでアドバイスしたら直ぐに吸収してくれるので、毎回必ずレベルアップしてくれるんですよね。

カタを練習していく時は、、、

・軸の通っている位置は?
・足の何処に乗るのか?
・下半身は何処を締めるのか?
・左右の足の体重比率は?
・体感(みぞおち)の状態は?

この辺を意識すると、精度がもの凄く高まります。
これらはカラダを使う基準になるので、なんとなくでは無く、意識化してやりこみ無意識に自然と出来るようになるのがベストです。
むしろ、この基準が出来てない事で、同じ動作を繰り返し出来なかったり、上手くいったことが再現出来ないということになってしまいます。

体軸ライディング・フォーミュラに参加されている方は
コンバット・ポジションの練習をする時に、この5つ意識してみてくださいね。
地面への乗っている感覚が別物になります。
感覚的には自分の体重が100%乗っている感覚が足裏から伝わるって感じですね。
ライディングの基本スピードも変わるので、是非やってみてくださいね。

 

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