こんにちは~体軸テクニカル・サーフコーチの林です。
@館山のRPCから、、、
良い波乗ったのにテイクオフで失敗する事ほど、悔しかったり、やってしまった!!、ちくしょーっ!!って思いますよね。
たった1本のテイクオフで失敗すると、良い波取ったとしても前乗りされる事が増え不愉快な気分になる・・・
また、テイクオフで同じ失敗を繰り返し、上手く出来るように改善出来ないモヤモヤとした気持ちになり、その気持ちのまま海から上がるのも・・・
今日はテイクオフで発生してしまう”ちくしょーーっ!!”って問題はどこにあるのか?
そして原因はどうやれば解決出来るようになるのか?をカラダの動きの原則から分析してゆきたいと思います。
テイクオフでカラダを上手く使う法則
についてのコラムです。
CT選手のテイクオフ写真で、四つん這いで両膝付いてる写真を見かけますよね?
こんな写真↓ ↓ ↓
この体勢はヒザがボードについているわけではなく、ヒザが少しボードから浮いている状態です。
結論から書くと、テイクオフではこの体勢を入れる事で、この後の足をどの様にさばくのかという動作がスムーズに出来るようになります。
特徴として
- 両腕が伸びきる
- 体幹はボードと水平
- 股関節はおおよそ90度に曲がり両方ヒザが股関節の下にある
があります。
この体勢は、テイクオフ動作の2番目のプロセスにあたります。
テイクオフで多く質問が寄せられる悩みの
- 前足が前に出ないので、スタンスが狭い
- スタンスが安定せずに、アシの付く位置がバラバラ
- テイクオフ後にワイプアウトしてしまう事が多い
などの問題を解決することが出来ます。
この様な悩みで共通する間違いが
- 腕を伸ばしたら直ぐに足を持ってくる事
- 腕を伸ばしながら足を持って来ようとする
- もしくはヒザを引く付けようとすること
これらの方法は、テイクオフの動作が上手く出来るようにはなりません。
なぜなら、カラダがスムーズに動かせるようになるポイントを押さえてないからです。
全ての動作にはプロセスがあり、全部同時にやれば良いというわけではありません。
むしろ、動作を速くやろうとすればするほど、上手く出来なくなってしまうという事実、知っていますか?
オリンピック選手が実践する、時短動作習得方法
サーフィン以外のスポーツのオリンピック選手などのトップアスリートが、新たなる動きを身につけたり、動作の修正をする時にやる鉄則があります。
それが動作を分解して、それぞれの動きのみを繰り返し練習するという鉄板の方法です。
例えば、水泳のストロークを例にすると
ストロークは3つのプロセスに分解出来て、次の様になります。
- 後ろに搔く
- 腕を抜く
- 腕をを前に出す
1だけを繰り返し練習。2だけを繰り返し練習。3だけを繰り返し練習。
その次に1と2をつなげて練習。2と3をつなげて練習。
最終的に1から3までを1つの流れにしてストロークとして完成させる。
この様に練習して行きます。
この方法でやるメリットとしては、
- 各動作をしっかりと身につける事が出来る
- プロセスが明確に頭に入るので、一連の流れのイメージが鮮明になる
- 一連の動作を習得するのに時間の短縮が出来る
- 各プロセスの動作でズレが発生した時、動作の修正をしやすくなる
この様なメリットがあります。
デメリットは、ちょっと面倒くさい(笑
体軸理論の創始者である高岡英夫先生は、20年以上も前からこの方法を提唱しています。
一気に流れるようにテイクオフの動作練習していると、上手くなるまでに無駄な時間がかかります。
そして、どんなプロセスでカラダを動かしているのか?という具体的な動きが分からないままなので、上手く出来ないところの修正が思うように出来ません。
なんとなく感覚任せで練習の精度が低くなってしまい、さらに再現性が低い・・・
あなたの大切な時間を無駄にしてしまうのです。
サーフィンのテイクオフの動作を身につけるときも、同様にこの方法でやる方が確実に速くなり正確になります。
特に海の中でテイクオフを失敗してした時、プロセスが分かっているのでどこに問題があるのか?修正が直ぐに出来るようになります。
なので、次の一本で対応する事が出来るようになるというわけですね〜^^
また、動作の理解が深まるので、お子さんや友達などにも教えることも出来ようにもなりますよね^^
テイクオフの動きは5つのステップがベスト
サーフコーチングをしててテイクオフの動きは次の5ステップがベストだと分かりました。
7つでは多すぎるし3つでは少なすぎたのですよね、、、
テイクオフの動作を最小公倍数かつ最大公約数でまとめると、以下の流れになります。
そして、それぞれで欠かせないカラダの動きがあります。
実際に3xワールドチャンピオンのミックを見てみると

股関節のたくし込み

足さばき

両足のセットアップ

両手を離す
このプロセスが身につかないと、テイクオフの動作が上手く出来るようになりません。
なぜなら、プロセス毎に「カラダの何処から動く必要があるのか?という原則」を積み上げる必要があるからです。
そして、この原則をつかえるために必要になる原理が、脇を利かせることと股関節を効かせることです。
脇と股関節が効いてないと体幹が動かなくなってしまうので、動作が上手く出来くなってしまいます。
特にテイクオフでは腕を伸ばしたときに脇が効いてないと、股関節も効かなくなってしまうという特徴があります。
脇が効いてないので、股関節が使えずに足の動きが悪くなる・・・という原因になっているんのです。
最初の動きがその後の動作に全ての影響を及ぼしているんですよね〜
いかに初動で良い流れを作れるか?が良い動きが出来るようになるポイントです。
世の中の法則でもあるのですが、普段の生活や仕事などでも「初動が肝心」「初動を意識する」とか「初動で勢いを付ける」などと言われることが多いですよね?
例えば、飲食店が新規オープンしたときって、レセプションパーティを開いたりお店の入り口に花などが飾られます。
これって、初動の勢いを付けるという意味合いがあったりします。
サーフィンの動作でも同様で、初動がメチャクチャ重要なんですよね〜^^/
テイクオフの動作ならば、腕の伸ばす動作という初動が、、、
腕の伸ばす動作という初動で脇を利かせる事が出来ると
肩甲骨と肋骨に付いているインナーマッスルの前鋸筋が使えれば脇が効きます。
その結果、肩関節を安定させるということが出来るので体幹が安定し、股関節を効かせた動きが出来るようになります。
インナーマッスルは関節を安定させるという特徴があります。
動きが上手く出来ない事を解消するためには、インナーマッスルで関節を安定させることが必要不可欠になってくるというわけですね〜^^

青い筋肉が前鋸筋
インナーマッスルを意識するとか使う方法ってかなり難しいと思われるかも知れませんが、超簡単なコツがあります。
肩関節を安定させるインナーマッスルの前鋸筋は、手首が安定すると自動的に前鋸筋が使えるようになり肩関節が安定します。
手首を利かせるって表現が一般的だったりしますね〜
手首を安定させるやり方は超簡単です。
ボードに手の平全体を付けたら、手の外側に乗る
ただこれだけです。
これで手首が安定し、脇が利くようになります。
脇が効くので前鋸筋に力が入り、肩関節が安定します。
手首が利くと
- テイクオフの動作が軽くなります
- そして速くなるので、余裕がでる
- 動きが軽くなるので疲れない
この様な効果が生まれるんですよね。
今年の4月のゴールドコーストのD’bahで
僕のサーフコーチングの師匠であるHIROさんと一緒にサーフィンした時なのですが、、、
テイクオフが重そうだなぁ〜って感じたので、海の中で
「テイクオフで手は何処に乗っていますか?」
とたずねたら
師匠のHiroさん「特に意識した事がないなぁ〜」
林「手の外側に乗るように試してみてください」
と言ってみました。
そしたらテイクオフの動きが凄く速くなって、余裕がうまれていました。
余裕がうまれて視界が広くなったので、波を読む時間が増えてガンガンリップを削っていました^^
こんなちょっとの事で変わるの?って驚かれていましたね〜
テイクオフでのスタンスや前足の問題、これらの真因は腕を伸ばす前の両手を着いたときだったというわけですね^^
ボードに手の平全体を付けたら、手の外側に乗る
これ、是非やってみてください^^/
テイクオフでカラダを上手く使う法則でした〜
P.S.上手く行かない所を練習することが、上達を妨げている事実知っていますか?
良い波乗ったのにテイクオフで失敗する事ほど、悔しかったり、やってしまった!!、ちくしょーっ!!って思いますよね。
たった1本のテイクオフで失敗すると、良い波取ったとしても前乗りされる事が増え不愉快な気分になる・・・
そんな経験があるなら、是非この続きを読んでみてください、、、
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