カラダの使い方

肩甲骨を立てるとサーフィンが上手くなる

こんにちは。
体軸トレーナーの山根です。

今日は銀座SIXのスタバから、、、

少し前に林コーチも取り上げていましたが、「Foot×Brain」というNHKの番組で肩甲骨を立たせる『立甲』が紹介されてましたよね^ ^
その影響からか、サーフィンをしている人の間でも「疲れにくくて、キレのある動きするには立甲が大事だ」って認識が広まってきているみたいです。
体軸理論を教えている僕としては嬉しい限りですっ♪

でもその一方で、間違ったやり方で立甲をやってしまって、

  • 立甲やってるけど全然よくならない、、、なんでだよっ。
  • パドルの時とか意識してるけど、肩甲骨を使って動いているって感覚がよくわからない。
  • やってみたら、かえって腕がつらくなるだけ。意味あるの、これ?

って言う方も少なくないようです。

今回はそんな立甲がうまくできない方に向けて、ちゃんとしたやり方とサーフィンをやる時にどうしたらいいのかを具体的にお伝えしていきたいと思いますね。
もちろん、「立甲ってなに?知らないんだけど。」って方もわかる内容になってますので、ぜひ読んでみてくださいね〜。

そもそもの立甲ってなに?

そもそもの話になりますが、立甲ってどんな状態かっていうと脇の筋肉(前鋸筋)が働いて、肩甲骨が腕の骨(上腕骨)に対して一直線上になっていること(甲腕一致)を言います。

甲腕一致:出典元・高岡英夫

テレビでは肩甲骨が立って背中がボコってなっている状態で紹介されていましたね(^^)
正しくやるとこんな感じになります、、、

で、脇の筋肉が働いて肩甲骨と腕の骨が一直線になっているとなにがいいのかっていうと、

  • 脇の筋肉は体幹のインナーマッスルとつながっているので、脇を使ってあげることで体幹からの力を引き出しながら、上半身と体幹を同時に使うことができるようになる。
  • 脇の筋肉はアウターマッスルの緊張が抑える働きを持っているので、肩の筋肉(三角筋や僧帽筋)や背中の筋肉(脊柱起立筋や広背筋)などを必要以上に使わなくなり、動きがスムーズになる。
  • 肩甲骨と腕の骨が一直線になることで、肩を安定させる役割を持つ肩のインナーマッスル(ローテータカフ)が働きやすくなり、効率的に上半身を動かすことができるようになる。

といったように身体の動きを変えることができるようになったりします。

サーフィンで言えば、

  • パドルの時に効率的に上半身を動かせるようになるので、パドリングで肩がパンパンにならなくなる
  • テイクオフの時に体幹を安定させることができるので、カラダを安定させた状態でテイクオフの動作ができる。
  • 体幹からの力を引き出すことができるので、リップアクションやボトムターンでキレとパワーのある動きを出せるようになる。

といったカラダの使い方に変化するんですよね。
だから、林コーチもサーフィンを上達させるためには立甲がかかせないって言っています〜

スティッフ系の立甲とフリー系の立甲

でも、立甲を行うときに注意しなければならないポイントがあります。

それは、、、
スティッフな状態で立甲をしていないかってこと。

スティッフな状態というのは、カラダが固まってしまって、動きがガチガチになってしまっている状態のことを指します。
立甲で言えば、肩の筋肉や背中の筋肉がメインに働いた状態で、脇の筋肉を使ってしまっている場合はスティッフな状態ですね。
ちなみにスティッフな状態の反対はフリーな状態で、カラダの余計な緊張がなく、スムーズに動ける状態のことをいいます。

特に立甲の場合、肩甲骨が立っているイメージが強いせいか肩甲骨を浮き立たせるだけに集中して胸が反っちゃって、脇の筋肉をメインに使って立甲できてない人が多いんですよね〜。
だから、立甲をする時はただ肩甲骨を浮き立たせるだけじゃなくて、脇の筋肉をちゃんとメインに使ってフリーな状態で立甲できているかどうかってことも頭に入れておかなきゃならないんです。

フリーな状態で立甲をすることができれば、

  • 体幹のインナーマッスルを使ってパドルをすることができるようになるので、3〜4時間連続でパドルしても疲れなくなる。
    パドルで疲れなくなるので、次の日が仕事でも疲れを気にせず、サーフィンだけに没頭することができる。
  • アウターマッスルの働きを抑えることができるので、パドルで無駄な力が入らなくなり、テイクオフでカラダを安定させることができるようになる。
    テイクオフでカラダを安定させることができれば、良い波が来た時もチャンスを逃すことなく、爽快にライディングすることができるようになる。
  • ライディングでは体幹からの力を使うことができるので、動きにキレが出るようになる。
    動きにキレが出るようになれば、ライディングでスピードを出すことができ、今までと違った海の景色が見えるようになる。

といったようにあなたのサーフィンが大きく変わってきます。
林コーチもフリーな状態で立甲をできている人は少ないって言ってたので、もしできるようになれば他のライバルを出し抜くチャンスかもしれませんね(^^)♪

フリーな状態で立甲をするコツ

フリーな状態で立甲をするコツとしては、肩を下げて胸を丸めた状態で脇を効かせるということです。
具体的には、四つ這いで立甲をするときに腕全体で地面を押すようにしていくと胸が自然と丸まって、みぞおちもつられるように丸まってきます。
まずは四つ這いからスタートして、立甲ができるようになりましょう。
そして、段々と立甲の状態に慣れてきたストロークの練習をしたり、テイクオフのぐい押しで練習してみてください。
そして海での実践はパドルで後ろに漕ぐときやテイクオフでノーズを押し込んでから足を出すときにも立甲の状態できるように調整していけると良いですね!
ライディングなら、ボトムターンに入る前に立甲の状態が使えると脇が効くので体幹が安定し、コンプレッションがかかりドライブの効いたボトムターンが出来るようになります。

立甲できるようになれば、もっともっとサーフィンが楽しくなって違った世界を見ることができるようになると林コーチは言っています。
僕もあなたに負けないように日々練習しているので、一緒に頑張っていきましょう・:*+.\(( °ω° ))/.:+*

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