カラダの使い方

ライディングの安定感を出すコツ

こんにちは、
体軸サーフコーチ・セラピストの林です。
東台湾の熱帯低気圧から、、、

立甲とみぞおちを丸める事って関係ありますか?

という質問をいただいたので今日はこれについてシェアしますね。
ライディングの安定感を出すコツでもあるんですよね〜

ライディングで立甲が使える様になると、体幹がブレなくなります。
そしてみぞおちを丸めて重心を下げたとき、あなたの体重が乗る感覚がもの凄く強くなります。
さらに、ライディングの基本スピードが上がるんですよね。

テイクオフならば、ノーズを押し込み前に出る動作をする動作が速くなります。
パドリングならば、肩甲骨の可動範囲が最も広くなりストロークで肩の負担が減ります。

立甲は肩甲骨を使える様になる第一歩であって、ゴールではありません。
立甲すると甲腕一致とい言われる状態になり、肩甲骨は肋骨から浮くように外旋し立つようになります。肩甲骨と上腕骨が1直線になった状態でもあります。
この状態をどの様な時でも使える様になるというのが、最初のゴールですね。
そのきっかけを掴むのが立甲というわけです。

甲腕一致:出典元・高岡英夫

立甲する際に、脇だけを意識しても上手くは出来ません。
そこでポイントになるのが、みぞおちというわけです。
まずは、みぞおちの力を抜く事で脇からみぞおちまでのインナーマッスルがつながり、立甲しやすくなります。

横隔膜→腹横筋→腹斜筋→前鋸筋
このようにインナーマッスルがつながるというわけですね。

みぞおちを丸めるは腹筋に力を入れるではない

みぞおちを丸めると、仙骨が立つようになり背骨で最も不安定な部分の胸椎10番から腰椎3番までが安定します。
そして、カラダで一番最初に動く腹部のインナーマッスルが使える様になり、下半身と繋がる股関節、そして上半身とつながる脇までを使える様になります。
この状態になる為には、まずはみぞおちの力を抜く事がポイントになります。

一方、腹筋に力を入れれば腹直筋に力が入るので、アウターマッスルを使ってしまいます。
そして反り腰にもなりやすくなるので、腰を痛める原因にもなるんですよね。

パドリングで背中を反れば、みぞおちは張り力を抜く事が出来ません。
背中を反れば反るほど、腕の力を頼りにしてしまうので腕がパンパンになります。
パドリングをラクにして速くするためには、背中を反らずにみぞおちの力を抜くことがポイントになります。

カービングやスナップでボードがリップの方まで返る

僕の体験談でもあり、色々と実験してみたのですが、、、

ライディングで立甲した状態を意識してボードの上で構えるか?
それとも、立甲を意識しないで構えるか?

たったこれだけの差で、リップアクションの精度が大きく変わりました。
立甲を意識して構えるだけで、ボトムターンで体幹がねじれなくなるのでカーブ系のターンでボードの向きがスープの方まで回るようになり、スプレーの音が大きくなります。

最近カーブ系のターンが出来ないな〜って時は、ボトムターンでカラダが捻れているんですよね。
ボトムターンで体幹が捻れるとリップアクション、特にカーブ系のターンでは体幹の向きが変えられなくなりボードが中途半端な所で止まってしまいます。
体幹が捻れるということは、みぞおちも捻れてしまうので上半身と下半身がバラバラになってしまうんですよね。

みぞおちを丸める、もしくは力を抜くことが出来るようになると下半身と上半身を繋ぐ事が出来るので、素早い動きが出来るようになり、カーブ系のターンが出来るようになります。
そして、なんか違うんだよなぁ〜って事を段々と解消する事が出来るようになります。

サーフコーチングでレクチャーして、みぞおちを丸めるのと立甲の練習を続けた女性の方からいただいた感想は

ワークを続けたらライディングの体感スピードが変わってきました。
ボードに体重が乗っている感覚が強く感じられ、今までみたことのない景色が見えるようになりました!
最近サーフィンが調子良いです!!

との嬉しい連絡をいただきました^^

立甲を意識するだけであなたのライディングは変わります。
もちろん立甲とみぞおちを意識的につなげる事がポイントになりますけどね^^

みぞおちを丸めるコツ

まずは、みぞおちの力を抜く事が出来るようになるのが基本です。
みぞおちはおへそから指4本上が正しい位置です。
ここを押して力が抜けるようになる事から始めます。

そして、みぞおちを下に下げる、そして元に戻す。
これが出来るようになるとみぞおちを丸める基本の動きが出来るようになります。

立っているときやデスクワークで椅子に座っている時でも出来るので、是非やってみてくださいね。
特に歩くときにみぞおちの力を抜く、みぞおちを丸めてみてください。
足がスムーズに出るようになります。

みぞおちを丸めた状態で歩けたるようになったら、脇とみぞおちの意識的につなげてみてください。
みぞおちから脇までを触ると意識しやすくなります。

この様に日常生活から取り入れる事で、みぞおちを丸めるという動作に汎用性を持たせることが出来ます。
サーフィンの動作だけを練習しても、汎用性がないので中々習得できるようにならないんですよね。

まずは、みぞおちの力を抜く。
そして、日常生活で気がついたときに意識してみる。
ここから始めてみてくださいね〜^^

(Visited 515 times, 1 visits today)

カラダがガチガチになる原因前のページ

プロがやる波を上手く使う方法次のページ

ピックアップ記事

  1. サーフィンが疲れる最大の原因
  2. 僕がパフォーマンス・スーツを作ったきっかけ
  3. 動きやすさのカギは肩甲骨
  4. 冬用のウエットスーツが動きツラい理由
  5. ドライスーツを越えた暖かさ

関連記事

  1. カラダの使い方

    テイクオフ動作で必要な要素って何がある?

    超具体的で再現性のあるカラダの使い方が出来るをコンセプトにしている、…

  2. カラダの使い方

    サーフィン絶対に上手くなると”確信”出来る瞬間

    こんにちは、台湾ナショナルチーム、サーフコーチの林です。僕がサ…

  3. カラダの使い方

    サーフィンの調子が凄く良くなる練習

    こんにちは、サーフコーチの林です。館山の自宅から、、、今日は、…

  4. カラダの使い方

    肩周りの動きを良くしたいですか?

    こんにちは、サーフコーチの林です。 館山のRPCから、、、今日…

  5. カラダの使い方

    上半身の動きを柔らかくするメンテナンス方法

    解剖学と体軸理論をベースに 「超具体的で再現性のあるカラダの使い方…

  6. カラダの使い方

    今すぐ海で試した〜〜い!ボトムターンがドライブする♬

    こんにちは〜体軸テクニカル・サーフコーチの林です。@館山のRP…

オススメの記事

  1. コラム

    ウエットスーツの三重苦:動きが重たくなる原因
  2. BLOG

    パドルが重たくなるのは当たり前?
  3. パフォーマンススーツ

    ドライスーツを越えた暖かさ
  4. カラダの使い方

    動きやすさのカギは肩甲骨
  5. パフォーマンススーツ

    冬の波良い日に満足ゆくまでサーフィンしたい??
PAGE TOP