超具体的で再現性のあるカラダの使い方が出来るをコンセプトにしている、
体軸サーフコーチ・セラピストの林です。
@館山の新RPCから、、、
今日はテイクオフの動作について、掘り下げて考えてみたいと思います。
腹ばいの状態からサーフボードの上で構える。
これがテイクオフの1つの流れですよね。
話がいきなり脱線するんですが、、、
僕がサーフボードの上で「立つ」ではなくて「構える」と言っているのは、どの言葉を使うか?で脳がどの様に動くのか?という行動を左右するからです。
立つと構えるでは意味が全然違いますよね!
「立つ」って言ってる人は、テイクオフ後の体勢が高くなってしまいフラフラと不安定になりライディングにメリハリが出ないとか、不安定になってしまいます。
因みに、、、
サーフコーチングでテイクオフして立つと言っている人は、テイクオフの動作を練習しててもテイクオフしたら自然と立ち上がってしまい、中々変えられないんですよね、、、
テイクオフ後ってコンパクトな体勢で構えるようにすると、重心が下がっているのでボードにしっかりと体重を乗せることが出来るので、コンパクトな体勢で構えると言葉を置き換えてみてください。
それだけで、段々と立つ状態からコンパクトな体勢に変わり始めます。
話が最初から反れてしまいましたが(笑
簡単そうで難しいのがテイクオフの動作ですよね〜
それは腹ばいの状態からサーフボードの上で構えるという複雑な動作だからです。
そして、このテイクオフの動作って、どんな要素があるのか?あなたは知っていますか?
意外と知られていないですよね〜
ただ単にテイクオフの動作の練習だけをしても、残念ながら上手くならないんです、、、
テイクオフの動作は、前述した様に複雑です。
見よう見まねで感覚を頼りにした練習しても、具体的にどういうことを意識するのか?
これらが曖昧なので、なんとなくという感覚で伝えられたりします。
よく聞かれる事があるんですけど
CTサーファーとかでテイクオフで手の付く位置をズラしているけど、どれが正しいのですか?
この質問には、僕はこう答えています。
彼らは基本が出来てるから、波に合わせて応用している。
まずは、基本をしっかり身につけてから、彼らのように応用しないと自分で何やっているのか?が全く分からなくなり、動作をコントロール出来なくなる。
なので、最初から彼らレベルの真似をしても上手くはならないし、上手く出来るときとそうでない時の差がでてしまう。
上手く出来るときと出来ない時の差を埋めるためには、基礎となる要素を理解していく事で差分を埋める事が出来る。
この基礎が出来ると、そこから更に進化させることが出来るようになる。
という風に言っています。
テイクオフの動作には、次ぎの様な要素を入れる必要があります
- 軸
- 重心
- カラダの使い方(動作)
これらはテイクオフの動作に欠かせない要素です。
これらの要素をテイクオフの動作練習をしているときに入れてないので、動作のバランスが悪かったりズレが起きてしまったり・・・という原因になってしまいます。
そして、テイクオフの動作を分解し、どの様に成り立っているのか?
これが分からない限り、上手くなる事は無いでしょう〜
要は動作のプロセスを理解して、そこの前述の3要素を入れないと、動作の精度が悪くなる原因になり、動作そのものが上手くならないんです。
人によって言うことがバラバラでどれを参考にしたら良いのかわからない・・・サーフィンあるあるだと思います。
こうなってしまうのは、アドバイスする側がプロセスを明確に理解していない。
そして、その中の要素が分かってないので、文脈がつながらないと言うことが起きてしまいます。
なので、言うことがバラバラって感じてしまうんですよね^^;
プロセスが分かれば文脈という前後関係が分かりますよね。
文脈が分かれば、上手く行かない動作がでたら、前後関係から何処に原因となるエラーがあるのか?ということを探せるようになります。
テイクオフの動作で一番重要なのが・・・
特に軸は何処に立てるか?というのがもの凄く重要なんですよね。
軸って全ての動作の基礎ですからね〜
体軸的に書くと、一番下の階層。
家の基礎という感じですね。
基礎がグラつけば、家も傾き倒れてしまいます・・・
車なら、シャーシですね。
シャーシが歪んでいれば、真っ直ぐ車は走りませんよね・・・
バイオロジック・パドリング講座で話しているんですけど、
腹ばいの状態で軸を立てるのは、おへそから指4本下にカラダを貫通するように軸を立てます。
何故、おへそから指4本下なのか?というと、ちょうど背骨の一番下にある腰椎5番(L5)になり、そこは立っている状態で軸が通る場所だからです。
軸をおへそから指4本下でお腹を貫通するようにすると、立っているときと似たような感覚で腹ばいになれます。
胸からヒザまでの広いエリアでバランスを取り、L5に軸を立てるということですね。
へそ下のL5でバランスを取ると、点でバランスを取り始めるので腰が痛くなります。
そして、腹ばいからL5に軸を立て、そしてテイクオフ後に構えた時に同じ位置で軸が落ちるようにします。
両足の真ん中に軸が落ちるようにすることで、両足に均等に乗れるので安定し、重心も両足の真ん中に来るようになります。
軸が前にズレれば、パーリングします。
他には、テールが浮くので波が押してくれる力を使えなくなり、ボードのボトムを流れる水流を加速させることが出来ないのでスピードが付きません。
※前に乗り込む人ほど、スピードが出ないのはこれが原因。
軸が後ろにズレれば、ノーズが上がり失速します。
他には、後ろにワイプアウトしたり前足が出ない原因にも関係しています。
軸がズレないようにするためには、各プロセスで
- 何処に重心を置くのか?
- 重心をコントロールするためのカラダの使い方は?
という様に関連付けていくことで、複雑なテイクオフの動作をスムーズ行う事が出来るようになります。
更にテイクオフでのボードコントロールも勝手に身についています。
最終的にプロセスを理解して各要素を入れて動作が出来るようになったら視線という要素を入れる。
視線が入れられる様になったら、波のブレイクというイメージを更に足してあげる。
この様になると、どんどんと精度が高くなるのであなたのテイクオフは上手くなるでしょう。
プロセスを頭に入れるのが最初はやっかいですけどね^^;
けれど覚えれば、絶対に上手くなると断言出来ます^^
PS.もっとテイクオフの動作が上手く出来たらと思っているなら、、、
今日の記事を前提として、このページの動画を見ると深いが理解出来ると思います〜
テイクオフの運動構造について話しています。
要は、どの様にプロセスが成り立っているのか?ということですね。
このページの少しスクロールしたところに動画があるので、チェックしてみてください。
↓
テイクオフの動作がどの様になっているのか?を見てみる