こんにちは、新しい体幹の教科書著者・サーフコーチ林です。
今日はずーっと何年も書こうかな〜?って迷って書かずにいた、炎上系のコラムです(笑
なぜ、日本人のアスリートは20代から世界で活躍出来なくなるのか?
10代の時は世界の大会で入賞出来たりして、結構活躍出来るのに、
20代を過ぎてくると、なぜか日本人のアスリートは世界で勝てなくなってしまう人が多いです。
これは、なぜなのでしょうか?
よく、「日本人同士で一緒にいるから」って言われたりしますが、それだけじゃないです。
コレに似た事例があるのですが、僕が知っているプロを目指していた子がいて高校生の時から知っているのですが
彼がインスタにあげるサーフィンの動画を見る度に
見る度に下手になっていているなぁ〜これじゃぁプロにはなれないよな
って感じてしまいます。これと全く同じ事が起きています。
なぜ、勝てなくなったり、下手になってしまうのか?
それは、トレーニングの仕方が悪いからです。
カラダの使い方の一環とフィジカルを鍛えるという目的でトレーニングなどをしたりすると思います。
このトレーニングのやり方を間違えれば、パフォーマンスは低下しかしません。
トレーニングは基本的にアウターマッスルが多くなっていきます。
そうすると、インナーマッスルとアウターマッスルのバランスが変わってくるんですよね。
このバランスが変わってきていることに気付いて無いので、気がつかないうちに少しずつ感覚がズレていきます。
10代の頃は、アウターマッスルが大きく育たないので、カラダの使い方の効率が凄く良く、カラダの感覚も鋭いです。
ですがアウターマッスルが大きくなると、カラダの感覚が落ちていきます。
この感覚が落ちていくので、少しずつ感覚がズレていくのです。
そして、もう一つ見てて変わっていくな〜って言う所が、体幹が使えなくなっていってるということです。
トレーニングの方法が悪いと、体幹を固めて使ってしまいます。
体幹が固まると言うことは背骨が動かなくなるので、体幹が固まりで動くようになるから動きが遅く重たくなります。
ミックファニングのサーフィンが変わったきっかけ
3xワールド・チャンピオンのミック・ファニングは
「呼吸のワークをやり始めてから、サーフィンが変わり始めた」
という事を言っていました。
これが示すことは、体幹が使えるようになっていったということなんですよね。

3xWC: Mick Fanning
体幹にはカラダの感覚を伝えるセンサーが沢山あります。
この体幹のセンサーは脳と神経でつながっています。
体幹のセンサーから神経を通して脳に情報が伝わります。
そして脳に伝わった情報を脳が認知します。
これをフィードバックといいます。
そして、脳が認知した情報を元に、関節の動きを出すためにインナーマッスルに信号を出します。
これをフィードフォワードと言います。
体幹が使えるいうことは、フィードバックされる情報の量が圧倒的に多くなります。
ですが、体幹を固めるトレーニングやアウターマッスルを鍛えるトレーニングは、体幹のセンサーと脳をつなぐ神経のつながりを弱くしてしまいます。
なぜなら、交感神経が強くなると神経はのつながりが弱くなるからです。
なので、身体の各部にあるセンサーから入ってくる情報量が減ってしまうのです。
これが感覚が低下してしまっている原因です。
ブラジリアンの選手はトレーニングしてんじゃん?・・・
イタロ・フェレイラとかフィリペ・トレード、ガブリエル・メディーナなどの
トップアスリートはもの凄いトレーニングをしていますよね。
けれどパフォーマンスが落ちていませんし、むしろ伸びています。
イタロはスナッパーの目の前ですれ違って挨拶したときに、167cmの僕よりも小さかったです。
フィリペは170cm位です。
メディーナは結構大きいですけどね。

2019WC:イタロ・フェレイラ
ブラジリアンは僕たち日本人と比べての体格差はあまり変わらないです。
変わるとしたら、骨格が少し深いかな(奥行きがある)って所です。
彼らは、ジョイントbyジョイントという理論を元にトレーニングをしています。
このジョイントbyジョイントは関節を正しく使うという事を主眼に構築されたメソッドです。
この中で最も強力であるのが、骨のアライメントを整えるという事をやる事です。
この骨のアライメントを整えると、骨がかっちりハマった感覚になります。
なので、芯が通る感じを体感出来ます。
軸が通る感覚にもなります。
そして、この最大のメリットは最小限の力でバランスを取れるので、関節の可動域が広がることです。
さらに、骨と骨がつながって動くようになります。
関節が正しく動き、そして力や動きを出す
こんな順番に動きが変わります。
この様に動きが変わると、動きがダイレクトにボードの伝わるのでサーフィンのスピードが速くなっていきます。
さらに、怪我というリスクがかなり減るので、選手生命も長くなります。
10代の時には、「関節が正しく動き、そして力や動きを出す」というこの動きをしていたんですけど、アウターマッスルやトレーニングをしていったことで
カラダが動く順番が変わってしまい、「力や動きを出して関節を動かす」という風に順番がかわってしまいます。
そして、関節で動きが吸収されているので、動きの伝わる効率が低下しているのでスピードが遅いのです。
これ、本当に気付かないんですよね〜
そして、骨のアライメントと整えればアウターマッスルに入っている余分な力が抜けるので、感覚を伝えるセンサーと神経のつながりが強くなります。
なので、感覚が鋭くなてゆきます。
そして、骨のアライメントと身体の各部の感覚というセンサーを繋げると、いわゆるゾーンに近い状態に入れます。
特に体幹のセンサーを高めて意識していくと、自分の内側に意識が向くようになり、俯瞰した状態が作れるのです。
そこの、手の平や足裏のセンサーを繋げていきます。
ゾーンに入るのはこれらを知っていると簡単に出来ます。
そして、さらにアスリートならばセンサーの数を増やしていけば、動きの再現性が高まっていきます。
アスリートは感覚って極めて重要な要素ですよね。
カラダの使い方をやる以前に、この感覚を高めていくトレーニングをやって行く事が重要です。
そうすると、体幹の使い方が上手くなっていくので動きがどんどん上手くなっていきます。
まとめると
欧米のトレーニングは体格の大きい欧米人には向いていますが、僕たち日本人やアジア人は筋肉の大きさも骨格の深さや大きさも違うので向いていません。
むしろ、悪くなるだけです。
僕たち日本人は感覚というのがもの凄く高い人種でもあります。
この感覚を高めていく事をして行けば、他のスポーツで活躍しているワールドクラスの日本人選手のように、小柄でも活躍することができます。
昔のような感覚でサーフィン出来なくなったな〜って感じた事があるのなら、感覚をきたえることをやってみる事をオススメします。
- 骨のアライメントを整えて、関節の可動域を広げる
- カラダの各部のセンサーのスイッチを入れて感覚を高める
- 身体の各部のセンサーをリンクさせ、ゾーンに入る
こんなトレーニングをしていくと、よりよいパフォーマンスに変わってゆきます。
そして、今までやってきたトレーニングなどが、スピードやパワーに変わるでしょう。
そうそう、この感じ!って一番調子がよかった時の動きを再現する事が出来ます。
さらにそこから発展させる事も可能です。
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