カラダの使い方

あと一漕ぎ足りなくて波を取られてしまった・・・

 

自分がピークにいるのに、パドルで競り負けてしまい僅差で波を取られてしまった・・・
あと一漕ぎ足りていれば、乗れたのに。

あなたはこんな事を感じた事無いでしょうか?
ピークにいるのに波を取られてしまうと、フラストレーションや悔しい気持ちがこみ上げてしまいますね。

こんにちは、解剖学と体軸理論をベースに
「超具体的で再現性のあるカラダの使い方が出来る」
をコンセプトにしているサーフコーチ・体軸セラピストの林です。

館山のRPCから、、、

今日は、パドリングを早く漕げるなる為のコツをシェアします。

もっと早くパドルできたら、競り負けないのになぁ、、、
でも、どうやって早くしたら良いのか分からない。
ジム行ったりパドルトレーニングアイテムで肩を鍛えてみても、イマイチ成果が出ている気がしない。
と感じているかもしれません。

実際、僕も昔はジムに行って色々とトレーニングマシーンで筋トレしていました(笑
まぁ、多少は早くなったかな??って感じでした。

パドリングが早くできるようになるには、ある条件が必要なの知っていますか?
 

 

パドリングのストロークが早くできない原因

パドリングのストロークが早くできない原因、これには大きな原因があります。
それは何かと言うと、パドリングのストロークで肋骨まで動いてしまっている可能性があります。

肩甲骨と肋骨って凄く仲良くて、これら2つはくっついて動いてしまいがちです。
昔はパドル速かったのになぁ〜というのも、これが原因かもしれません。

肩甲骨と肋骨は分離しているのですが、この間にある筋肉が固まっていると腕を動かそうとすると肋骨まで動いてしまいます。
肩甲骨の内側にある肩甲下筋、肩甲骨の内側から肋骨についている前鋸筋、この2つのインナーマッスルです。
この2つのインナーマッスルが固まっていると、腕を動かす時に肩甲骨と肋骨が固まっているので、脳は肋骨から動かそう指令を出してしまいます。
早く腕を回したいと思っても背骨に付いている肋骨から動かしてしまうので、思うようにストロークの回転数を増やす事が出来ないという原因になってしまっています。

肩甲骨と肋骨を分離させて、肩甲骨が自由に動けるようになるとストロークのスピードを上げる事が出来るのは想像しやすいと思います。
しばらく前に流行った肩甲骨剥がしは、肋骨と肩甲骨を分離させ肩甲骨が自由に動けるようにするためにやっていたというわけですね〜

肩甲骨が自由に動ける角度がある

肋骨と肩甲骨が分離して肩甲骨が自由に動けるようになるには、肩甲骨の角度がポイントになって来ます。
そのためには、立甲が出来るようになる事が重要です。
立甲が出来るようになると、肩甲骨と肋骨が分離します。
そして、肩甲骨が立つようになり、四つん這いの状態で肩甲骨が地面に対して40〜50度まで立ち上がります。

出典:高岡英夫

立甲した状態

この状態で腕を使う事が出来るようになると、パドリングのストロークは簡単に速くする事が出来ます。
肩甲骨と腕の上腕骨が一直線になり、効率良く腕を動かす事が出来さらにパワーを引き出す事が出来るようになります。
この状態を甲腕一致と呼ぶのですが、立甲はこれが出来るようになるための前提条件というわけです。

甲腕一致:出典元・高岡英夫

実際にCT選手で甲腕一致を使ったパドルしているのはジョン・ジョンでしたね。
全然力が入って無くて、肩甲骨と上腕骨が一直線になって動いてました。
初めて目の前で見た時は変なパドルしてるなぁ〜と思ったのですが、よーく見てみると凄いパドルをしてました。
ジョンジョンのように甲腕一致できると、回転数をあげるのが簡単で出来るようになります。
真横でパドルしてましたが、やたらと早かったです。

肩甲骨と肋骨を分離させる方法

脇のクロスポイントのワーク

肩甲骨剥がしをする前に、脇のクロスポイントのワークをすると前鋸筋や脇のインナーマッスルへと意識が向き、インナーマッスルが動き始めます。

1.右手で左脇を掴む。特に脇の後ろ側をしっかり掴む
2.ここを押しながら腕を時計回りに10回、反時計回りに10回まわします。
3.逆側の腕も同様に行います。

そして、肩甲骨剥がしをしてゆきます。
僕はよく椅子を使ってやっていますね。

立甲が出来るようになると、肩甲骨と肋骨が分離するので腕を早く回す事が出来るようになります。
さらに、ジョンジョンのように肩甲骨と上腕骨が一直線になると、効率の良いストロークが出来るとスピードが一気に上がりますよ。

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既に実践している方は、友達からパドル速くなったと言われたそうです^^

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