コラム

波に乗る人と乗れない人、決定的な違いって…?

こんにちは、サーフコーチの林です。
館山のRPCから、、、

今日は、

波に乗る人と乗れない人の決定的な違いって…何があるのか?

についてです。

今日のBLOGを読み進めることで、
あなたは今まで、なぜ波に乗れなかったのか?何が欠けていたのか?
が明確になるでしょう。

結論からは入りますが、サーフィンは目線が全てです。
しかし、目線ってどの様にやるのか?これってわからない・・・方が多いのではないでしょうか、、、

なかなか波の乗れない人の特徴って、テイクオフするまでに色々な所をみて確認しています。
確かに、確認するのは大事なことです。
けれど、色々な所を見すぎてしまい、見ている映像が点になってつながらずに波を把握出来ずブレイクが読めてない・・・という事が起きてしまっているのです。

一方、波に乗る人は、目線が定まっています。
色々な所を見ないんです。
なぜなら、どうなるのか読めているからです。

 

では、よく波に乗る人は何故、目線が定まると思いますか?

それは、”何処を見るのか”これが具体的にわかっているからです。
”何処を見るのか”がわかれば目線が定まります。

波って、常に変化をしていきますよね?常に変化する場所は波のトップです。
なので、多くの人が波のトップを見てしまいます。

トップを見て今起きている現状に対して反応するので、遅れが必ず発生します。
そして、焦るので何をしたら良いのか?これがわからなくなってしまいます。

しかし、波の変化を予測出来る場所があります。
それが、ボトムです。
なぜなら、ボトムから水が上に流れてゆきリフティング・フォースが生まれます。
そしてうねりの力とリフティング・フォースが加わることで、波が割れます。
なので、ボトムを見ることで、これから波がどう割れるのか?ということが読めるようになります。

ここに波の断面図を書いたのですが、波には必ず斜面があり、奥行きというものがあります。
波のトップを見ていると、見える範囲は斜面の中腹位までしか使えません。
しかし、ボトムを見ると、斜面の前のボトムからトップまで全体が使えるようになります。

波のトップを見ている遅れてしまったり、上手く合わせられなかったり、波に置いてかれるということがおきます。
斜面の奥行きの殆どを使えていないからです。
そして、サーフボードは長さがあるので、波のトップに合わせられれば良い方で、殆どが斜面に入る事ができません。
しかし、ボトムを見ていると波の斜面に入る事が出来ます。
なので、少し遅れても上手く合わせられるようになります。

ここからもう少し詳しく分解してゆきますね^^

波の何処を見るのか?

それがパワーゾーンです。

  • ボトムライン
  • ボトムラインエンド
  • ピーク
  • セクション

この4つが見えるようになると目線が定まります。

「テイクオフは波の力を使え」に欠けている重大な事とは、、、

よく、「テイクオフは波の力を使え」って言われていますよね。
これはテイクオフでボードを走らせる大前提なのですが、もっとも大事な事が欠けています。
それが、何処?っていう場所なんです。

テイクオフする場所がズレれば、波の力は引き出せません。
しかし、何処?って場所が明確にわかり合わせられるようになると、2-3回の軽いパドルでうねりからテイクオフする事が出来ます。

何処?って場所がわかるようになるために、何処を見るのか?
という具体的な場所が極めて大事なんですよね。
究極論、テイクオフは合わせる場所が9割です。
そのためにも、何処を見るのか?が極めて重要なわけです。
個人的には完璧な場所に合わせればボードコントロールだけのノーパドル・テイクオフができるので、「テイクオフは合わせる場所が全て」って思っていますけどね^^;

そもそも論ですが、サーフィンって何処でするのか?といったら、パワーゾーンでしか出来ませんからね。
テイクオフもライディングもパワーゾーンでサーフィンするのが大前提なんです。

 

で、テイクオフで合わせる場所はどこなの?

それがピークのボトムです。
ここに合わせる事が出来ないと、うねりからのテイクオフは出来ません。
しかし、ピークのボトムにいきなり合わせるのは難しいので、まずはピークの芯を捉える。
ここから始めるべきです。
なぜなら、ピークの芯が一番パワーがある場所だからです。
そして、ピークの芯のボトムに入れるようにレベルアップしていきます。

ジュリアン・ウィルソンのテイクオフのシークエンスです。
これは、僕はサーフコーチングで必ず使う素材です。

多くの人がピークのトップを見ているので、うねりのスピードに合わせられずに遅れます。
なぜなら、波のトップを見ているとうねりの中腹からトップまでしか使えないからです。
しかし、ボトムに合わせるようにするとボトムからトップまでの全体が使える様になります。
横から見たときにの違いは、こんな感じで違います。
トップを見ている、テイクオフしてからもボトムに降りられないという原因にもなっています。

 

テイクオフのスキルステージは以下があります。

LV1:パドルでパワーゾーンに入れて乗れるようになる
LV2:ピークの芯に合わせられるようになる
LV3:ピークの芯のボトムに合わせられるようになる
LV4:うねりのフックに引っかけて、沖から滑り出せる

解説すると
LV1は、波に乗る本数が増え始め、サーフィンが楽しくなってきます。
LV2になると、乗る本数は一気に増えてきて、一番良い場所にいるので競り負けにくくなります。
LV3になれば、うねりの奥の方から波を取る事が出来て、パドルの回数が2-3回で波に乗れる。パドルで競る事がかなり減る。どんなコンディションでも乗れるようになります。
LV4になれば、常に良い波に乗っている人。バンクの支配者になるので、パドルで動き始めた時点で周りのサーファーは乗れないってあきらめます。
こんな感じでステージがありますね。

さらに、ボードコントロールを付け加えておくと

LV1:ボードは水平でパドル
LV2:ボードは水平でパドル
LV3:ボードはノーズを少し下げてセットする
LV4:ボードはノーズを少し下げるセットする

この様にピークに合わせた時のボードコントロールが変わります。
LV3になると、2倍位速いテイクオフができるようになり、周りがパドルする前にうねりの力を使ってボードを走らせる事が出来ます。

よく乗る人って、何故かいつも良い場所から乗りますよね?

あなたがテイクオフしている波の場所は波の何処だったか?はっきりと覚えていますか?
はっきりと覚えていないようでしたら、波の何処からテイクオフするのか?見えるようになる事からはじめてみてください。
波に乗りたいという気持ちをおさえて、これだけにフォーカスしてください。
なぜなら、テイクオフは合わせる場所が9割だからです。

これが変わられば、速い人なら2-3週間で波の見え方が変わるので、波に面白い様に乗れるようになりますよ。
そして、テイクオフの動作やパドルの練習の成果が一気に出るようになります^^v

P.S.

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