カラダの使い方

失速するターンとドライブするターンの違い

こんにちは!
テクニカル・サーフコーチの林です。
@館山市のRPCから、、、

失速するターンって何が起きているのか?
前回のコラムでお届けしましたね^^

今日は

失速するターンとドライブするターンの違い

についてです〜

前回のコラムをおさらいで書いておくと、失速するターンはレールのオンとオフが気付かないうちに起きているからです。
実際に世界のトップサーファーと言われるCT選手でも、この辺の違いがスピードに現れています。
ターンが最もドライブするのはレールが入っている時です。

ターンがドライブ出来ているときと出来てない時の差は次の通りです。

レールが水面に入っている時にボードが一定の角度を保っているのか?
それともボードがバタついたり、ボードが傾く角度が頻繁に変わっているのか?
分かりやすく書くと、レールのオンとオフがターン中に起きているのか?ということです。

  • ドライブしないターン:ターン中にレールがずっとオンとオフを繰り返している状態
  • ドライブするターン:ターン中にレールがずっとオンの状態

これがターンがドライブする、つまりターンが伸びるのか?伸びないのか?の境目になります。

実際にスケートでやってみるとこんな感じで違いがでます。
スケートのデッキとターン中の音の違いに注目してみてください。

つぎに、ターンがドライブしない中級レベルの方に共通する原因が

後ろの腕の振りでボードを曲げる方法です。

これだと、ターンがカクンと曲がるだけなので、ドライブはしないんですよね。
確かにターンにはなっているけどターンが弧を描いておらず、ただ曲がっているだけなのでドライブする(伸びる)要素がありません。

余談ですがこの方法は「波を縦に使う事が出来ない」、つまりフェイスの上下だけしか使えないのでスピード付かないんですよね。
フェイスの下のボトムを使えないので、ボトムターンが小さくなります。

ターンの理想はレールが入っている時に、ターンが伸びること。

ただ曲がるだけじゃ、リップアクションは上手く出来るようになりません。
ボードを曲げる・動かすではなく、弧を描いたターンでドライブさせる事が重要です。

もしかしたら、あなたはドライブしたボトムターンやカットバック等が出来た経験があるかもしれません。
しかし、思うように何回も再現する事って難しいですよね?

けれど、ドライブしたボトムターンやリップアクションが狙って出来るようになったら・・・
海に入っていれば周りからも注目され、ちょっとした優越感にひたれる(笑
試合ではスピードがでてスプレーの量も多くなるので勝てるようになるでしょう。
横に行って走っているだけだったのが、アクションを徐々に入れられる様になっていきます。

ライディングが充実すればサーフィンがもっともっと楽しくなりますよね〜^^

ドライブするターンの原則は、ただこれだけです

3xワールドチャンピオンのミック・ファニングから直接聞いたをシェアすると

「ターンはボードを傾ける、ただこれをやるだけだ。」

と言っています。

ターンはシンプルでボードを曲げるでは無く、ボード傾けた結果ターンが出来るのです。
ボードを傾け、更にドライブさせるか?という下半身や腕の動きの要素が加わるということでもあります。
ターンがドライブしないのは、ボードを傾ける前に腕や足で動かしてしまっているから・・・これが本当の原因になっています。

ターンをドライブさせるためには、ターンのプロセスを知る。
プロセスごとに、どの様なカラダの使い方なのか?
これを知る事で、ドライブするターンをスキルとして身に付けることが始めて出来るようになります。

何気なく、サラっと書いていますが・・・
重要なのでもう一度書いておきますね

ドライブするターンはスキルとして身に付けることが出来ます。

ターンをドライブさせる事はスキルなんです。
スキルなので、誰でも身に付けられます。
そして、スキルなので誰でも身に付ける方法が存在します。

詳しい事は、ドライブレールワークマスター講座の3ステップ・ドライブターンでお伝えします。
気になる方はチェックしてみいてくださいね^^

「スケートでスキルとして磨く」これが一番手っ取り早いです。

サーフィンって3時間入って波に20本乗っても、長くて5分程度のライディング時間です。
その間にどれ位のターンの練習が出来ますか?かなり少ないですよね。
しかしスケートならば1日15分を週に5回やれば、75分の練習量になるので約15倍の練習量になります。
スキルとして身に付けるには、本当にベストなツールです。

身体の使い方を解剖したバイオメカニクス的に正しい方法でやれば、
質の高い練習方法でできるのでスキルとして身につけるまでの時間を短縮できます。

以下の3つのステップで、ターンをドライブさせることが出来ます

知っている方も多いと思いますが、あえて書いておきますね^^

コンプレッション→リーンイン→リーンアウト

この3つのプロセスでターンをドライブさせる事が出来ます。
日本語で書くと

  1. コンプレッション→加圧する
  2. リーンイン→ボードを傾ける
  3. リーンアウトボードを戻す

腕を振ってボードを曲げてターンいる方は、最初のコンプレッション(加圧動作)が必ず抜けています。
なので、ボードが前に走らないのでターンがドライブしません。
リップアクションが上手く出来ない時も、コンプレッションが抜けているので十分なスピードが出ていません。

CT選手等でも腕を振ってターンをしている選手はもちろんいますが、彼らは必ず一番最初のプロセスであるコンプレッション(加圧動作)をしています。
必ず胸とヒザが近い状態をつくって、重心を下げてボードに乗り込み加圧する事をスキル化しています。
そして、プロセス毎でどんな動きをするのか?というスキルを身に付けています。

CT選手等の真似をしても彼らの次元の卓越したレベルの話なので、幾ら真似しても近づきません。

彼らはどの様にそれを身に付けたのか?
どんなプロセスを辿って、ドライブするターンをスキルとして身に付けたのか?
ここが重要になってきます。

その為には、プロセス毎にバイオメカニクス的観点から動作を分析して行くことで、ターンの謎を解明する事が出来ます。
どうやるとボードって傾くのか?を知らなければ、ドライブするターンはスキルとして手に入りません。

それには、体幹の使い方が重要になって来ます。

体幹の動きって全く見えないので、全然注目されていませんよね〜^^;
腕の動きや足の動きは注目されがちですが、体幹の動きは極めて小さい動きなので見えません。

例えば、ボードを傾ける方法ならば、、、

体幹のちょっとした動きだけでボードを傾ける事が出来ます。
複雑な動きはなくて、ある1箇所の筋肉を使うだけでボードが曲がります。

今度開催する「ドライブレールワークマスター講座の3ステップ・ドライブターン」では、お伝えしますが
CT選手の動きを分析してみたら、フロントサイドとバックサイドで体幹のある筋肉を無意識的に使い分けているということが分かりました。
今まで、フロントサイドとバックサイドで若干フォーム違うなぁ〜って思っていましたが、体幹のある部分を無意識的に使い分けていました。

それが骨盤底筋群です。

この体幹のコア・マッスルの1つである骨盤底筋群をどう使うのか?が分かれば、ボードは簡単に傾きます。
軸から重心がフロントサイドかバックサイド側にズレるようになるので、ボードが傾いてくれます。
フロントサイド、バックサイド、ラクにボードが傾くので苦手な方向がなくなりますね〜^^
これが出来れば、あとは手首の使い方を順番で動かせばターンがドライブするスキルになっていくというわけです。

実際にサーフィン中に、体幹のコア・マッスルの1つである骨盤底筋群を意識して使い分けるって無理です(笑
なので、使い分けるスキルをスケートで練習して身に付けましょう〜ということですね。
無意識で出来るようになれば、スキルとして定着している証拠です。
ちなみにこの方法、僕のサーフコーチングの師匠から世界でも最先端を行っていると言われました。

確実にスキルとして体得するために、今すぐすべきことは、、、

ボードを傾けてドライブさせる事です。
まずはこれをスキルとして身に付けます。
そこから好きなサーファーの要素を取り入れるとあなたのスタイルが出来上がります。

身体の使い方を解剖したバイオメカニクス的に正しい方法でドライブすらターンのスキルを手に入れ、
そして磨きたい方は「ドライブレールワークマスター講座の3ステップ・ドライブターン」がオススメです。
僕は直接、ドライブするコツ、そしてスキル化する方法、スキルを磨く基準をお届けします。

ドライブレールワークマスター講座:3ステップ・ドライブターン
1月17日(金)までの限定5名様のみ

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